ヨーカドー/ららぽーと横浜店フード&ドラッグ強化、30~40代取り込む
2023年04月26日 13:56 / 店舗レポート
イトーヨーカ堂は4月26日、大改装を実施した「イトーヨーカドーららぽーと横浜店」(横浜市都筑区)を報道陣に公開した。
4月21日にリニューアルオープンした同店は、子どものいる30~40代ファミリーをターゲットに、1階は食品、日用品、医薬品、コスメのワンストップショッピングに対応。さらに、2階は公園のように遊び場となるアトラクション、大人も楽しめるをおもちゃ売り場を拡充した「TOYLO PARK」に一新した。
「TOYLO PARK」はイトーヨーカドーが2021年から展開する、おもちゃ、文房具、通園・通学用品などのショップエリアにアミューズメント設備を兼ね備えた、キッズ/ファミリー向けのコンセプトフロアとなっている。
同社の梅津尚宏取締役執行役員ライフスタイル事業部長は「当社は自前のアパレルから撤退することを先日発表した。ライフスタイル事業では重点戦略として、フード&ドラッグ、子供向け売り場を強化する。この店はマーケットに30~40代子育てファミリーが多いにも関わらず、利用されていなかった。市場分析する中で、子育て世代は食品、日用品、子どもの学用品をワンストップショッピングできるGMSを求めていることがわかり、大幅に改装した」と説明した。
同社の目指すフード&ドラッグ戦略とは、ドラッグストアの食品の品ぞろえ、食品スーパーのドラッグの品ぞろえの不十分さに生活者が満足できないと考え、もともと強い食品に、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンスもかなえるアイテム豊富なドラッグ売り場を掛け合わせるもの。
現在、同店を含め18店舗で、食品売り場の近くもしくは、内部にドラッグ売り場を配置する「ドラッグコスメ」導入を推進し、売り上げを順調に伸ばしているという。
「ドラッグコスメ」を採用した店舗では、食品を買いに来た生活者にドラッグ売り場を認知してもらうため、ドラッグ売り場の視認性を高める改装、売り場配置を行っている。2024年には、「ドラッグコスメ」を全店に導入したい考え。
同店のように売り場面積が広い店舗では、食品売り場内に日用品を置き、カテゴリーの垣根を感じさせない構成としている。医薬品以外は、食品も日用品・コスメも共通レジで精算できる。
忙しい子育て世代にとって、ワンストップショッピング、会計の手間も減らすというタイパを意識した。
ドラッグ売り場の品ぞろえでは、一類を含む医薬品アイテムなどを拡大。日用品・コスメ約4800アイテム、医薬品約2000アイテムがそろう。
コスメは、資生堂、コーセーなどのカウンセリングコスメから、韓国コスメといったアジアンコスメまで幅広く用意。シャンプーなど家族全員の好みも満たせるようアイテム数を拡充し、高価格帯のものまで販売する。
ペット用品もフード、ペットシーツなど、郊外のホームセンターまで行かなくても、同店で日常の買い物のついでに購入できる。
買い物で失敗したくない顧客ニーズに対応し、ドラッグストアよりコスパが悪くならないよう、医薬品アプリクーポン20%引きなど価格戦略も実施している。
人気雑誌『Ldk』とのコラボレーションコーナーもあり、メーカーのPR動画なども放映可能だ。
医薬品売り場では薬剤師などプロ人材による接客も受けられる。
■子どもも大人も楽しめるTOYLO PARK
2階は、子ども関連売場を大幅改装の上、「TOYLO PARK」としてリニューアルした。「TOYLO PARK」の導入は、「大和鶴間店」「グランツリー武蔵小杉店」に続き3店舗目となる。今後、導入済み3店舗を含む約10店舗で採用する見込み。
梅津氏は「2階は、おもちゃや文房具、通園・通学用品などのショップエリアに、子どもだけなく、大人も楽しめるアミューズメント、ファンシーグッズなどの売り場もそろう。少子高齢化時代でも、おもちゃの市場規模は拡大している。大人も買いたくなるプラモデル、文具女子向けの文具、ガシャポンのデパートをオープンしている。アミューズメントでは、巨大砂山すべり台ですべり放題の国内最大級の屋内砂場を設置した」と述べた。
フロア中央の高さ3m級「巨大砂山すべり台」(屋内砂場:約198m2)は、平日税込み200円、土日祝300円で遊べる(4月30日までオープン記念で100円)。
遊びが学びに変わる次世代デジタルテーマパーク「リトルプラネット」とのコラボ型パーク「TOYLO PARK powered by リトルプラネット」をオープン。1962年に日本で誕生したブロック「diablock」(ダイヤブロック)とコラボした新アトラクション、ミニ四駆の大型コースなどが楽しめる。
子ども向けだけでなく、大人までターゲットを拡大し、ガシャポンのデパート、子ども会や誕生日会用の景品も買える駄菓子コーナーも設置した。
■イトーヨーカドーららぽーと横浜
所在地:神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1
敷地面積:10万2003m2(ららぽーと横浜全体)
売場面積:1万7500m2
建物:店舗地上3階
駐車・駐輪台数:4649台・2000台(ららぽーと横浜全体)
専門店・ブランド店:合計19店(内新規2店・移設改装2店)
営業時間:10時~21時
■イトーヨーカドーの関連記事
イトーヨーカドー/アパレル事業撤退、2026年2月末までに33店舗閉店
店舗レポート 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- ローソン/デリバリー事業拡大、売上10万円越えの店舗も
- 04月19日
-
- 冷凍食品/23年国内生産量は3.3%減、値上げが影響
- 04月19日
-
- ファミマ/店舗の勤務シフト・スケジュールを自動作成に
- 04月19日
-
- ハラカド/デジタル免税カウンター稼働開始
- 04月19日
-
- ユニクロ/ローマに新店舗オープン
- 04月19日
-
- ワッツ/長野県松本市のラ・ムー梓川店内に新店舗オープン
- 04月19日