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サミット/年商目標21億4000万円、豊島区に「新大塚千川通り店」開店

2023年10月11日 16:30 / 店舗レポート

サミットは10月11日、東京都豊島区に「サミットストア新大塚千川通り店」を開店した。出店エリアは、単身世帯比率が高いものの、子供がいる若いファミリー層が増えているのが特徴。0.2kmの位置に競合店舗があるが、その他に競合する店舗は少ない。

<サミットストア新大塚千川通り店>

最寄り駅は0.5km離れた東京メトロ丸の内線「新大塚駅」だが、同「茗荷谷駅」から0.9km、JR「大塚駅」、JR・都営三田線「巣鴨駅」、都営三田線「千石駅」、東京メトロ有楽町線「護国寺駅」からは、それぞれ1.0kmと周辺には多くの駅が点在している。店舗前面の千川通りの交通量はそれほど多くなく、東西に長い坂が伸びている。新大塚駅周辺は閑静な住宅街で、小売店や飲食店はほぼない。

<店舗所在地>

1次商圏は半径500m以内9645世帯・人口1万7210人、2次商圏は半径1km以内3万7316世帯・人口6万5720人、3次商圏は半径1.5km以内7万9984世帯・人口14万1638人を想定する。0.5km・1.0km・1.5km圏内の世帯数と人口は、自社平均を上回っている。また、0.5km圏内では単身世帯の比率が自社平均・東京都平均と比較しても高く、20代、30代、80代以上の人口比率が高いエリアとなる。

<服部社長>

服部哲也社長は、開店前の朝礼で、「この店舗は、当社がこれから出店を進めていきたい、山手線の内側にある。山手線の内側は、人口は多いが、きちんとした大きさのスーパーマーケットが少ない。結果的に売上が期待できる。近くに地域一番店のライフがあるが、当社の店舗は店舗面積も小さく、品揃えも少ない。数や量では勝負にならないので、サミットを好きになってもらう取り組みを進めて、お客様との絆を作っていただきたい」と挨拶した。

<2階青果売場>

同店は、1階と2階で構成され、1階で総菜・ベーカリー、飲料・酒、冷凍食品、家庭用品等を、2階で生鮮商品と加工食品を販売する。取り扱い商品は、青果370、鮮魚290、精肉485、総菜300、加工食品4192、菓子826、デイリー1820、家庭用品346、ベーカリー71、合計8700アイテム。目標年商は21億4000万円を計画する。

事前の調査では、周辺地域住民の「スーパーマーケットの総菜への期待値」は高くないが、サミットの強みである「店内製造の即食商品」や「部門を越えて連携した商品」の提供が、サミットへの来店動機となることを目指す。また、グロサリー部門では、嗜好性の高い酒やご当地商品、若いファミリー世帯に支持される菓子、冷凍食品等を取り揃え、地域のニーズに対応する。

<カットフルーツコーナー>

エスカレーターを昇った正面に、青果売場の「フレッシュサラダ&カットフルーツ」コーナーを展開。このコーナーでは、新鮮なフルーツ等を使ったデザートも製造する。既存店でも人気の「フルーツ杏仁」には、柿やさつまを使用した新商品を導入した。焼きいもコーナーでも新たに「なると金時」を導入し、1日3回焼き立てで販売する。

<農家さんから直送コーナー>

「農家さんから直送コーナー」では、東京都東久留米産の野菜を取り扱う。

<鮮魚売場の刺身盛り合わせ>

鮮魚売場では、旬の生鮮魚を使用したお刺身を夕方に作り立てで販売する。また週末には、本まぐろ中トロが入った刺身盛り合わせや巻きすしパーティセット等も売り込む。店内で加工した魚介類を調味料とあわせた「レンジアップ商品」や、添付の調味料を使いフライパンで仕上げる「ミールキット」は、選びやすくコーナー化。鮮魚売場の生鮮素材などを店内のコンベクションオーブンで調理する焼魚・煮魚は、総菜売場で販売する。

<ミールキットも販売>

精肉売場では、子育てファミリー層に支持の高いにこま切れ肉やひき肉等の大容量商品をコーナー化した。ストックに便利な冷凍商品は、リーチインケースで販売する。調理の手間を省いた簡便商品として、店内で販売している野菜や肉を使用した鍋セットも提供する。

<精肉売場>

そのほか、店内製造した「レンジアップ商品・レンジアップ麺」や肉総菜の「グリルキッチン」は総菜売場で展開する。

<レンジアップ商品>

総菜売場とベーカリー売場は1階フロアの奥にゾーンで展開する。鮮魚売場の新鮮な素材を盛り込んだ「にぎり寿司」、精肉売場のローストビーフを使用した「ローストビーフ丼」など、鮮度や味にこだわったすし、弁当を充実させた。また、店内で焼き上げた「焼とり」や「だし巻き玉子焼」は、夕方以降もでき立てが楽しめるという。

<総菜コーナー>

冷総菜売場では、「キャロットラぺ」や「きのことオリーブのマリネ」、ワインに合う洋風サラダも品揃えした。ベーカリー売場では、専用窯で焼き上げたピッツァや店内製造のサンドイッチのほか、焼き立てのパンを提供する。

<ベーカリーコーナー>

グロサリー売場では、ワイン・缶チューハイ・ノンアルコール飲料等のお酒やご当地商品など、嗜嗜好性の高い商品の品揃えを拡充し、選ぶ楽しみのある売場づくりを行っている。

<酒売場>

冷凍食品コーナーでは、自社の強みでもある冷凍野菜・果物や冷凍スイーツに加え、ファミリー層に向けたお弁当商材も強化した。

<冷凍食品コーナー>

レジは、セルフ精算レジ3台、セルフレジ10台を配置。来店客には、高齢者も多いが、レジをサポートする体制を整え、セルフレジの定着を見極めるという。

<レジ>

出店により、店舗数は東京都90店舗、神奈川県16店舗、埼玉県11店舗、千葉県6店舗の123店舗となった。

■サミットストア新大塚千川通り店
所在地:東京都豊島区南大塚2丁目1番12号
TEL:03-5395-8031
アクセス:東京メトロ丸の内線新大塚駅から徒歩7分
JR山手線大塚駅から徒歩12分
売場面積:997m2
駐車台数:5台
駐輪台数:53台
レジ台数:13台(セルフ精算レジ3台、セルフレジ10台)
営業時間:9時~23時
年間休日:年3日(予定)
年商目標:21.4億円
従業員数:67.9人(正社員30.5人、パートタイム・アルバイト社員37.4人)

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