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総合スーパー/9月はイオン11.9%増、ヨーカ堂2.5%増、ドンキ13.0%増

2019年10月29日 11:10 / 月次

流通ニュースがまとめた主要総合スーパー13社の月次営業情報によると、9月の既存店売上高は、イオンリテール11.9%増、イトーヨーカ堂2.5%増、ドン・キホーテ13.0%増、イズミ6.5%増、ユニー4.0%増など11社が増収となった。

一方で、イズミヤ0.8%減、PLANT1.0%減で2社は減収となった。

9月は土日休日数が1日減ったものの、各社とも消費税増税前の駆け込み需要を獲得して「衣料品」「住居関連品」が高い伸びをみせた。軽減税率の対象とならない酒類でも駆け込み需要が見られた。

<GMSイメージカット>
GMSイメージカット

■イオンリテール(2019年2月期:売上高2兆1854億円)
既存店11.9%増、全店12.5%増

■イトーヨーカ堂(2019年2月期:売上高1兆2361億円)
既存店商品売上高2.5%増、客数0.8%減、客単価3.4%増
全店総売上計0.9%増、うち商品売上0.9%減、テナント他5.6%増

■ドン・キホーテ(2019年6月期:売上高1兆3289億円)
既存店売上高13.0%増、客数7.6%増、客単価5.0%増、対象店舗数296店(土日休日数1日減)

全店売上高15.7%増、家電製品9.4%増、日用雑貨品23.7%増、食品20.3%増、時計・ファッション用品2.6%増、スポーツ・レジャー用品5.0%増、その他34.9%増
総店舗数325店

9月は全国的に気温が高く推移し、厳しい残暑となった。台風が上陸・接近したことにより、記録的な暴風をもたらすなど、甚大な災害が発生した地域もあった。

国内消費は、消費税増税直前の駆け込み需要を確実に捉えて、来店数が飛躍的に増加した。生活必需品のまとめ買いに加えて、家電製品やラグジュアリー商品などの高単価商品が、売上高押し上げに寄与した。

インバウンド消費は、韓国からの訪日客数は急減したが、ASEANやオセアニアなどからの客数増が免税売上高を下支えした。

家電製品は、テレビやブルーレイレコーダーなどのAV家電、炊飯器などの調理家電が高い伸びを示した。日用雑貨品は、洗剤やシャンプーや紙製品などの日用消耗品が軒並み伸長したほか、フライパンやラップなどの台所用品が好調となった。

食品部門は、菓子類やドリンク類などの加工食品並びに牛乳やチーズなどの日配品がけん引した。駆け込み需要を反映してビールなどのまとめ買いがあったことから、酒類が伸長した。

時計・ファッション用品は、舶来時計や宝飾品などの高額商品が好調となったことに加えて、カジュアル衣料が貢献した。スポーツ・レジャー用品は、ドライブレコーダーなどのカー用品や電動自転車が高い成長率を記録した。

■イズミ(2019年2月期:売上高7321億円)
既存店売上高6.5%増、全店売上高13.4%増

■ユニー(2019年2月期:売上高6058億円)
既存店(161店)売上高4.0%増、客数2.0%増、客単価1.9%増
衣料品10.4%増、住居関連品29.2%増、食品0.8%減(土日休日1日減)
全店(169店)売上高7.0%減

9月度は、消費税増税前の駆け込み需要を獲得して「衣料品」「住居関連品」が2ケタ増と好調に推移。特に「住居関連品」は29.2%増と大幅増収となった。

衣料品は、女性向け下着などの実用衣料品が人気を博し、NB商品のスニーカーやインポートブランドのバッグなど高単価品が大きく伸長した。住居関連品は、化粧品や羽毛布団などの寝具、自転車などの高単価品から、ハミガキ粉やシャンプーなどの最寄品まで幅広く伸長した。

食品は、精肉や青果は相場安による影響などで生鮮食品は苦戦したが、酒を含めた飲料や米などが売上をけん引した。

なお、ユニーは、決算期を2月期から6月期に変更した。PPIHの100%子会社UDリテールは、9月度に2店をダブルネーム業態に転換し、店舗数は22店となった。

■平和堂(2019年2月期:売上高4376億円)
既存店売上高0.2%増、全店売上高1.4%増

■イズミヤ(2018年3月期:売上高2328億円)
既存店0.8%減、全店1.1%増

■イオン九州(2019年2月期:売上高2243億円)
会社計 既存店13.8%増、全店12.3%増
総合小売 既存店12.5%増、全店12.8%増
ホームセンター 既存店26.6%増、全店22.9%増
その他 既存店16.9%増、全店32.4%増

■サンエー(2019年2月期:売上高1898億円)
既存店8.3%増、総合店14.0%増

■イオン北海道(2019年2月期:売上高1857億円)
企業計 既存店10.8%増、全店10.9%増
衣料 既存店20.4%増、全店20.4%増
食品 既存店0.2%増、全店0.3%増
住居 既存店35.9%増、全店35.9%増

■ミスターマックス(2019年2月期:売上高1185億円)
既存店売上高34.3%増、客数7.9%増
全店売上高32.0%増、客数5.9%増

9月は、まとめ買いセールなどを通じて増税前の駆込み需要を取り込み、前月に引き続き全部門で売上が前年を上回った。中でも、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品や電動アシスト自転車、カーAV機器など高額品が大きく売上を伸ばした。そのほか、洗剤やトイレットペーパー、キッチン用品などの日用消耗品と、食品のなかで軽減税率対象外の酒類の売上が特に好調だった。

■オリンピック(2019年2月期:売上高1029億円)
既存店売上高・フード事業3.0%減の43億3600万円、ハイパー事業15.1%増の36億500万円
全店売上高・フード事業3.9%減の43億3600万円、ハイパー事業15.7%増の37億500万円

既存店客数・フード事業2.3%減の275万8000人、ハイパー事業3.8%増の146万8000人
全店客数・フード事業4.7%減の275万8000人、ハイパー事業4.2%増の149万2000人

既存店客単価・フード事業0.6%減の1572円、ハイパー事業10.9%増の2456円
全店客単価・フード事業0.9%増の1572円、ハイパー事業11.0%増の2483円

■PLANT(2018年9月期:売上高888億円)
既存店売上高1.0%減、客数2.9%減、客単価1.9%増
全店売上高10.0%増、客数8.2%増、客単価1.7%増

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