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大手百貨店/12月既存店売上冬物衣料が苦戦、休日減で4社ダウン

三越伊勢丹ホールディングス、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オーリテイリング、高島屋、そごう・西武は1月6日、12月の売上速報を発表した。

<百貨店イメージ>
百貨店

三越伊勢丹5.3%減、J.フロントリテイリング(大丸松坂屋百貨店)5.8%減、エイチ・ツー・オー(阪急阪神百貨店)8.0%増、高島屋4.9%減、そごう・西武4.5%減だった。

各社は、消費増税前の駆け込み需要の反動からは回復しつつあるものの、前年と比較し休日が2日少なく、暖冬で冬物ファッションが低調だったことなどから、業績は低調に推移した。

■三越伊勢丹HD(2019年3月期売上高:1兆1968億円)
伊勢丹新宿本店店頭3.5%減、三越日本橋本店店頭7.9%減、三越銀座店5.7%減などで、三越伊勢丹既存店計5.3%減だった。

札幌丸井今井2.6%減、函館丸井今井4.9%増、仙台三越8.0%減、岩田屋三越8.5%減など、国内グループ百貨店は6.7%減となり、国内百貨店合計は8.9%減となった。

着実に回復基調にはあるものの、一部カテゴリーにおいては消費増税前の駆け込み需要の反動減の影響が残っていること、また、土曜祝日の2日減、クリスマスの曜日並びのマイナス与件もあり、首都圏三越伊勢丹(既存店)と国内百貨店(既存店)ともに、3カ月連続して前年実績を下回っている。

首都圏の基幹店計は、手土産需要の和洋菓子、お歳暮、おせちといった歳時記関連の売上が好調だった一方、改装工事による売場閉鎖、この時期としては比較的気温が高かったこともあり、冬物衣料品への需要が伸びなかった。

インバウンド売上に関しては、化粧品カテゴリーが引き続き低調ながらも、ラグジュアリーブランド・宝飾・時計の動きが堅調だったこともあり、全体としては先月よりもマイナス幅は縮小した。

■J.フロントリテイリング(2019年2月期売上高:1兆1251億円)
大丸松坂屋百貨店の売上高は前年同月比5.8%減、博多大丸、下関大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の売上高は5.9%減となった。

12月度の百貨店事業の売上高は、休日が対前年2日減となった影響が大きかったものの、化粧品、おせちが好調に推移したほか、ラグジュアリーブランドが前年並みとなるなど着実な回復傾向が見られ、大丸松坂屋百貨店では前年比5.8%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では5.9%減と、前月よりもマイナス幅を縮小させた。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は約6%増(客数7%増、客単価2%減)となった(免税売上高の実績には、大丸心斎橋店の定期賃貸借テナントの免税売上は含まれていない)。

9月20日に本館を建て替えグランドオープンした心斎橋店は、化粧品が20%増、宝飾品が26%増、ラグジュアリーブランドが17%増となるなど、強化した商品分野を中心に引き続き好調に推移している。

今年の初売りの商況は、化粧品やラグジュアリーなど定価商品が好調である一方、暖冬による冬物ファッションの苦戦に加え、長期連休によるマイナス影響などもあり、1月2日~5日の4日間累計で対前年6%減で推移している。

■H2O(2019年3月期売上高:9368億円)
百貨店事業の全社計の売上高は8.0%増となった。内訳は阪急本店5.4%減、阪神梅田本店5.8%減、支店計36.1%増。

消費増税に端を発した消費マインドの低下が継続。さらに土日祝日が2日減の影響も響いた。

カテゴリー別では、フードが堅調も、ファッション中心に低調な動きが続いた。冬物ファッションは、メンズ・レディスともに苦戦。クリスマス商戦も日回りの影響などで苦戦した。

高額品は増税の影響から回復基調にあるものの、ジュエリー、ウォッチの動きが依然鈍い。

インバウンドは、中国人売上は堅調も、香港、韓国のマイナスの影響が響き、前年実績に届かなかった。

阪急本店は、冬物ファッションが苦戦するとともに、改装工事による面積減の影響もマイナスに働いた。売上規模の大きいクリスマス商戦が、前年の直近3連休の反動や、ギフトニーズの変化、購買単価ダウンの影響で低調に推移している。

食品は、「タルティン」「ザ・テイラー」の2つの新ブランドが、連日完売で盛況の洋菓子が牽引。おせち料理も好調だった。

インバウンドは、韓国、香港の売上が低迷するも、売上シェアの高い中国人売上が堅調で、全体では前年並みとなっている。

化粧品など消耗品が不調も、ラグジュアリーファッションなど一般品が好調に推移した。

高額品は、増税の反動と、昨年大口受注があったこともあり、ジュエリーが苦戦。

阪急メンズ大阪はコートなど冬物ファッションが苦戦。インバウンドは日本にしかないブランドなどの指名買いが牽引した。

阪神梅田本店はフードが、生鮮・惣菜を中心に堅調も、コート、マフラー、手袋など冬物ファッションが苦戦した。

支店もフードは堅調も、ファッションが苦戦。12店舗中9店舗が前年割れだった。

10月にオープンした「神戸阪急」「高槻阪急」は両店ともリニューアルしたフードが牽引し、想定通りの売上で、新客も増加した。

■高島屋(2019年2月期売上高:9128億円)
高島屋単体13店の売上高は4.9%減、岡山高島屋、岐阜高島屋、米子高島屋、高崎高島屋を含めた17店の売上高は5.0%減となった。

12月度の店頭売上は、消費増税前の駆け込み需要の反動からは回復しつつあるものの、前年と比較し土曜日と祝日がそれぞれ1日少なかったことなどから、前年実績を下回った。

免税売上は前年比13.8%減だった。

店舗別売上は、全店で前年比マイナス。商品別売上(同社分類による17店舗ベース)は、食堂、サービス営業を除く商品群で前年を下回った。

■そごう・西武(2019年2月期売上高:6152億円)
そごう・西武15店の売上高は4.5%減、西武池袋本店は1.2%減となった。

12月は、依然として増税影響が強くみられ、全体的に動きが鈍かった。前半高めに推移した気温の影響もあり、冬物衣料および雑貨が大きく前年を下回った。

一方、食品はほぼ前年並みまで売上を戻したほか、高級雑貨(宝飾・時計・美術など)にも回復傾向がみられた。

免税利用に関しては、売上は前年比約3%増、客数は前年並みだった。

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