軽井沢・プリンスショッピングプラザ/24年度売上590億円、3年連続で過去最高更新

2025年04月11日 13:38 / 店舗

西武不動産プロパティマネジメントが運営・管理する「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」(長野県北佐久郡)では、2024年度の売上が590億円(前年比4.4%増)を記録し、3年連続で過去最高を更新した。

<3年連続で過去最高売上高を更新>
軽井沢・プリンスショッピングプラザ

年間通して集客イベントを充実させたことや、インバウンド(訪日客)の獲得を強化したことなどが記録更新につながったと分析しているという。

ハイブランドの増床リニューアルオープンなどで、初夏より多くの顧客が訪れたほか、2023年度に引き続きインバウンドが好調に推移し、ラグジュアリーブランドやスポーツブランドを中心に売上を大きく伸ばした。

2024年3月に北陸新幹線が福井県敦賀市まで延伸したことから、北陸エリアへのプロモーションを強化。同エリアからの来場も増加している。

<免税売上の割合/推移>
軽井沢・プリンスショッピングプラザ

特にインバウンドでは、中国、台湾、タイを中心にプロモーションを強化。来場客数(レジ客数)は前年同水準であったものの、客単価の上昇により売上は100億円(8%増)となり、国慶節や春節の時期のみならず年間を通して売上の更新に大きく寄与した。

施策面では2024年1月、施設内で購入した商品を約120の国・地域へ配送できる「TUMOCA Express(ツモカ エクスプレス)」を長野県で初めて導入した。商品購入後、店舗から提示されるQRコードを読み取り、必要事項を入力することで、購入商品を日本国外の自宅まで配送する(16店舗、2025年3月時点)。

<対面型翻訳機>
軽井沢・プリンスショッピングプラザ

2024年2月からは、インフォメーションセンターにTOPPANの対面型翻訳機「VoiceBiz UCDisplay」を導入。透明ディスプレイを活用した対面型の翻訳機、英語やタイ語など12言語に対応し、話した内容がリアルタイムで透明ディスプレイに表示される。相手の顔を見ながら翻訳結果が確認できるため自然な会話が可能になった。

キーボード入力にも対応しており、発話が難しい人とのコミュニケーションにも使える。繁忙期には1日平均10件以上、東アジア圏を中心とする外国人観光客の利用があった。施設説明や店舗の案内に限らず、施設周辺に関する問合せにも活用されており、リアルタイムでコミュニケーションが取れることから好評を得ているという。

免税店舗も拡充した。店頭に「免税ステッカー」を掲出(143店舗、2025年3月31日時点)しているほか、店舗独立型免税システム「Smart Detax」も導入している。

<キッズパーク>
軽井沢・プリンスショッピングプラザ

館内設備のリニューアル施策にも注力している。4月には、ペット連れの顧客がより快適に買物を楽しめるよう、館内3カ所にドッグスペースを設置した。

11月には、施設内のキッズパークをリニューアルし、屋外遊具エリアを刷新。景観を活かした環境づくりなど年齢ごとにゾーン展開を行い、幅広い年齢層の子どもが楽しめる遊び場に進化している。

2025年2月には、第6駐車場225車室に車両誘導・案内システムを設置した。「LED誘導表示灯」によるリアルタイムの空き台数表示や、「まねき灯」による空きスペースへの誘導により、場内渋滞を緩和。システムの導入により、利便性の向上だけでなく、滞留車両の減少による安全性の向上にも取り組んでいる。

また、4月1日には「軽井沢・プリンスショッピングプラザアプリ」をリニューアル。SEIBU Smile IDでログインすると、SEIBU PRINCE CLUBの会員バーコードが表示され、アプリ内でポイントが貯まり、使用できるようになった。

■軽井沢・プリンスショッピングプラザ
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
開業日:1995年7月22日
交通:北陸新幹線「軽井沢駅」徒歩3分、しなの鉄道「軽井沢駅」徒歩3分/上信越自動車道 碓氷軽井沢I.C.から12.4km
店舗面積:約4万2000m2
敷地面積:約26万m2
店舗数:約240店舗
駐車場台数:約3500台
公式WEB:https://www.karuizawa-psp.jp/

軽井沢・プリンスショッピングプラザ/年末年始の売上13.1%増

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