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イオン/巣ごもり需要で12月既存店売上スーパー、ドラッグストア増

2021年01月12日 17:00 / 月次

イオンが1月12日に発表した12月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール0.5%減、イオン北海道1.7%増、イオン九州4.6%増だった。

一方で、スーパーマーケットのマックスバリュ東海4.4%増、マックスバリュ西日本5.4%増となった。ミニストップは5.1%減だった。ドラッグストアのウエルシアホールディングスは5.3%増で、3カ月連続で前年を上回っている。

<主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧>
主な連結各社の月次売上高前期比伸び率一覧

12月は、第3波の到来により巣ごもりの傾向が強まる中、GMS事業の主力企業であるイオンリテールでは、中旬から年末かけて気温が低下したことで、食品に加え、衣料・住居余暇商品の売上も中旬以降は右肩上がりのトレンドとなった。

中でも、オンライン購入への需要の高まりから、ネットスーパー・Eコマースの売上が伸長し、ギフト関連のEC売上が昨年から約1.4倍と伸びている。自転車やプチ贅沢な名産品などが好調だったという。

また、ネットスーパーで買った商品を店舗で受け取れるサービス「ピックアップ」は197店舗、顧客自身が貸し出し用の専用スマートフォンで商品をスキャンし、専用レジで会計する「レジゴー」も、利用者の使い勝手を改善しながら、22店舗での展開となっている。

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの「スキャン&ゴー」は、傘下のカスミに加え、マルエツ、マックスバリュ関東での展開もスタートし、114店舗(1月12日現在)が導入している。

スーパーマーケット事業、ヘルス&ウエルネス事業の各社は、イエナカ需要を追い風に、生鮮食品、台所用品、衛生関連用品などの売上が引き続き好調で、前年を上回る水準が継続した。

イオンリテールは2020年3月1日付で、東北エリアの食品事業などをイオン東北(旧マックスバリュ東北)に移管した。2020年7月から、既存店前期比は移管後に一部残った東北事業部を含めた7カンパニーの実績としている。

イオン北海道は2020年3月1日付で、マックスバリュ北海道を吸収合併し、マックスバリュ東海は2019年9月1日付で、マックスバリュ中部を吸収合併している。イオン九州は2020年9月1日付けで、マックスバリュ九州と合併した。

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