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ファミリーレストラン/8月既存店売上5社そろって減

2021年09月22日 12:10 / 月次

ファミリーレストラン主要5社が発表した8月の月次営業情報によると、既存店売上高はすかいらーく16.7%減、サイゼリヤ16.6%減、セブン&アイ・フードシステムズ(デニーズ)22.8%減、ジョイフル16.2%減、ロイヤルホスト14.1%減と5社そろって前年同月を下回った。

客数は、すかいらーく14.4%減、サイゼリヤ12.0%減、セブン&アイ・フードシステムズ19.7%減、ジョイフル18.8%減、ロイヤルホスト16.5%減だった。

客単価は、すかいらーく2.7%減、サイゼリヤ5.3%減、セブン&アイ・フードシステムズ3.8%減、ジョイフル3.2%増、ロイヤルホスト2.9%増となっている。

■すかいらーく(2020年12月期:売上高2884億円)
既存店売上高は16.7%減、客数14.4%減、客単価2.7%減。全店売上高20.5%減。

2019年比既存店売上高38.5%減。

緊急事態宣言、まん延防止等重点措置や自治体からの営業時間短縮要請のエリアが拡大。最大で約2780店が営業時間を短縮した。

オリンピック期間中は、店内飲食の売上が減少した一方、デリバリー・テイクアウト売上が上昇した。お盆期間中の店内飲食売上は、緊急事態宣言などのエリア拡大に加え、記録的な降雨・低気温により、伸び悩み。ブランド別売上では、むさしの森珈琲、La Ohanaなど目的来店志向のブランドが好調だった。

ガストの「からポテセット」、バーミヤンの「夏のスペシャルプレート」などデリバリー・テイクアウトで家族で楽しめる大皿プレートが好調となっている。

夢庵で「大間の本まぐろ」、藍屋では「塩釜産天然本まぐろ」を販売。「素材の特別感」、「メニューのご当地感」を打ち出して商品の魅力を高めるとともに、東北・三陸を応援。また、コロナ禍で外出を控える人にも旅行気分を味わってもらうため、対象メニューの注文で東北・三陸の名湯入浴剤をプレゼントした。

ジョナサンでは女性をターゲットとした「J’s CRISP CHICKEN」のブランドで、ヘルシーささみのフライドチキンの販売を開始した(東京都内3店舗限定:中野坂上店、杉並梅里店、東久留米駅前店、今後ジョナサン全店に展開予定)。

前回顧客から高評価だったしゃぶ葉のフェアメニュー「牛たん&鹿児島産黒豚」を再び販売し、今回も好調に推移している。

■サイゼリヤ(2020年8月期:売上高1268億円)
既存店売上高16.6%減、客数12.0%減、客単価5.3%減。店舗数1034店。

全店売上高14.6%減、客数9.8%減、客単価5.3%減。店舗数1088店。

休業15店、閉店6店だった。

8月の既存店売上高は、土日祝日による日数が、前年同月よりも1日少なかったことが、2%ポイント程度マイナスに影響したとみている。

「テイクアウト客数=テイクアウト売上高÷イートイン平均客単価」に基づき算出した客数を、テイクアウトによる客数として加味している。

■セブン&アイ・フードシステムズ(2021年2月期:売上高508億円)
デニーズ
既存店売上高22.8%減、客数19.7%減、客単価3.8%減。

全店売上高31.0%減。

■ジョイフル(2021年6月期:売上高476億円)
既存店売上高16.2%減、客数18.8%減、客単価3.2%増。

全店売上高28.0%減、客数30.2%減、客単価3.2%増。

退店4、店舗数合計576店。

■ロイヤルホールディングス(2020年12月期:外食事業462億円)
ロイヤルホスト
既存店売上高14.1%減、客数16.5%減、客単価2.9%増。

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