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コンビニ/1月既存店セブン0.9%増、ファミマ2.9%増、ローソン2.2%増

2022年02月10日 10:50 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した1月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブン0.9%増、ファミリーマート2.9%増、ローソン2.2%増、ミニストップ1.1%増となった。

■セブン-イレブン(2021年2月期:チェーン全店売上高4兆8706億円)
既存店売上高は、前年同月比0.9%増、客数0.0%、客単価0.9%増となった。
チェーン全店売上高1.9%増、店舗数は2万1115店だった。

1月度は、オミクロン株の急速な拡大が進み、まん延防止等重点措置が全国各地で適用されたことを受け、戻りつつあった人の動きに再び制限がかかる状況となったものの、中旬以降全国で展開した「北海道フェア」や、フェアと連動した販売促進キャンペーン等、来店動機につながる施策の好調等を背景に、既存店売上および客数、客単価は前年を上回った。

■ファミリーマート(2021年2月期:チェーン全店売上高2兆7643億円)
既存店日商は2.9%増、客数1.8%増、客単価1.0%増。全店売上高2.9%増となった。

店舗数は単体では、出店11店、閉店35店、純減24店、合計1万5652店だった。エリアフランチャイズは、沖縄329店、南九州388店、JR九州リテール205店、合計922店で、国内合計1万6574店となった。

冷凍食品や日用品等のコロナ禍に対応した商品強化や、バタービスケットなどの定番商品の強化に加え、各施策の継続的な実施により、既存店日商が3%増となるなど、既存店日商、客数、客単価の3指標とも、すべて前年を上回る実績となった。日商は5カ月連続で前年を上回り、売上回復が顕著にでている。

1月の代表的な施策であるファミペイアプリを通じた大型クーポン配布や、横断カテゴリー型のいちご商品フェアが、ともにお客から好評となり、客数・客単価の押し上げに貢献した。1月は気温の低下にあわせたセールの実施の効果があった。中食は各月での取り組みが功を奏し、昨年4月以降連続して前年を超える売上実績を達成した。

■ローソン(2021年2月期:チェーン全店売上高2兆3497億円)
既存店売上高2.2%増、客数0.4%増、客単価1.8%増。全店売上高7.2%増。
店舗数はグループで、出店27店、閉店10店となり、総店舗数は1万4728店となった。

冷凍食品は素材や惣菜等の従来のストックニーズに対応する商品に加え、冷凍デザート、冷凍ベーカリー等の販売が好調で引き続き売上が伸長した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、新商品の「肉野菜丼(味噌豚)」「豚肉と彩り野菜の黒酢あえ弁当」、定番商品の「三元豚の厚切りロースカツサンド」「三元豚の厚切りロースソースカツ丼」等の販売が好調に推移した。

米飯は、「これが弁当」をはじめとしたチルド弁当やおにぎり等が販売をけん引した。カウンターファストフードは、品揃えを拡充した「パリチキ」や「からあげクン」等の販売が好調に推移した。2021年9月に発売を開始した生ガトーショコラは累計販売数が1000万個を超え、1月にリニューアルと新フレーバーの発売を実施し好調に推移した。

玩具は、エンタメくじやトレーディングカードの販売が好調。販促施策として「鬼滅の刃」スマホくじ(1月12日~1月31日)等を実施した。なお、たばこは既存店売上高前年比を1.5%程度押し上げる要因となった。

■ミニストップ(2021年2月期:チェーン全店売上高2909億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は1.1%増、客数1.3%減、客単価2.4%増となった。全店売上高は0.2%増だった。
店舗数は、出店0店、閉店6店で、期末店舗数は1965店となった。

感染者数の著しい増加に伴い、まん延防止等重点措置の対象区域が広がるなか、店内加工ファストフードのホットスナックの品揃えを強化することで集客を図った。

コンビニエンス部門は、人気の「チャーシュー弁当」をリニューアルし、ミニストップアプリと連動したプロモーションを実施した常温弁当や、1本購入ごとに1本無料クーポンプレゼント企画を継続的に実施したソフトドリンクの売上が前年同月の実績を上回った。

店内加工ファストフード部門は、世界的な物流の混乱により流通在庫の不足が顕著になったポテトの展開を強化し、「Xフライドポテト1.5倍増量セール」「バケツポテト」「十勝ハッシュドポテト」など、セールや新商品の発売を連続して行ったポテトの売上が前年同月の実績を超えた。

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