日本ショッピングセンター協会が2月27日に発表した1月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高は前年同月比11.1%増となった。
月度 |
総合 |
テナント |
キーテナント |
7月 |
5.5%増 |
6.8%増 |
0.7%増 |
8月 |
15.8%増 |
19%増 |
4.1%増 |
9月 |
12.7%増 |
15.3%増 |
3.1%増 |
10月 |
9.2%増 |
10.7%増 |
3.1%増 |
11月 |
2.3%増 |
2.5%増 |
1.2%増 |
12月 |
4.9%増 |
5.4%増 |
3.0%増 |
1月 |
11.1%増 |
12.6%増 |
5.2%増 |
前年同月は段階的にまん延防止等重点措置が全国的に発出され、外出自粛傾向が高まっていたが、当年は行動制限がなかったことや1月10日から再開された全国旅行支援により、外出機運が高まり来館者数が増え、前年超えとなった。
大都市や観光立地を中心にインバウンドも増加しており、来館者数および売上増加に寄与した。2019年と比較すると7.9%減とコロナ禍前を下回っているが、東京区部のキーテナントが0.1%増と伸長しており、徐々にコロナ禍前の売上に戻りつつあるSCもみられたという。
立地別にみると、中心地域は総合で16.5%増、周辺地域は9.0%増となり、中心地域がより伸長した。外出機運が高まったことや旅行客の増加により、特に中心地域の大都市が伸びた。
業種別にみると、前年同月のまん延防止等重点措置の反動で帰省や旅行、新年会需要による来館者数が増え、飲食が好調だった。
また、数年に一度といわれる寒波の影響やセールの実施によって、アウターなどの重衣料、防寒アイテムが稼働した。
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