松坂屋静岡店/25年ぶりの大改装、ナフコが百貨店に初出店
2021年11月19日 15:40 / 店舗
松坂屋静岡店は11月17日、25年ぶりの大規模改装を実施し「目的地となる地域共生型百価店」に2022年春リニューアルすると発表した。
松坂屋静岡店は、1932年11月20日「東海随一の実用百貨店」として誕生した。1971年には全面建て替えを実施。1996~97年には北館を増築するとともに、全館を一新した。開店90周年を迎える2022年から2024年にかけて、次なる100年を見据え、25年ぶりに全館リニューアルを実施するもの。
第1期となる2022年春は、全館売場面積の55%(1万4060m2、本館地階~7階・北館1階~4階)を刷新。ラグジュアリーコンテンツ(特選ブランド・アート・宝飾・時計)の拡充、ライフスタイル提案型フロアへの再編、新たな体験や自分磨きのための大型ゾーンの構築などに取り組む。
今の時代に求められるラグジュアリーコンテンツの集積・拡充に加え、美術画廊をアート&ラグジュアリーサロンへと、新たな感性やモノ・コトとの出会いの場へ一新する。
また、従来のアイテムや性別で分けられたフロア構成から、顧客自身がライフスタイルに合わせて、選ぶことのできるフロア構成に再編する。
ナフコ(福岡県北九州市)が百貨店に初出店。本館5階、6階の2フロアに上質なホームファニシングストアを構築する。リビング、キッチン、寝室など、さまざまな生活のシチュエーションにあわせた「トータルコーディネート提案」を実現するため、「TWO-ONE STYLE」をベースに、百貨店顧客をターゲットとした「上質な自分らしい暮らし」を実現するライフスタイル提案型の新業態を共同で開発する予定だ。
さらに、北館には都市型アクアリウム、ビューティー&ウェルネスを取り扱うフロアなどが登場、コト・体験を軸に、静岡駅前にはなかった新しい体験・滞在型の施設で駅前のにぎわいを創出を目指す。
都市型アクアリウムは、SMBC信託銀行の水族館事業として、「四国水族館」(香川県宇多津町)、神戸新港の再開発プロジェクト内の「atoa(アトア)」に次いで3例目となる。先2例の独立型施設とは異なり、新施設は本館7階に新設され、都市商業施設内併設型としては、初の業態だという。
第2期リニューアルは2024年春の予定となっている。
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