南栗橋駅前/「BRIDGE LIFE Platform 南栗橋」街びらき開催
2022年05月26日 16:50 / 店舗
埼玉県久喜市、東武鉄道、トヨタホーム、イオンリテール、早稲田大学院環境・エネルギー研究科小野田弘士研究室は5月26日、埼玉県久喜市の南栗橋駅前エリアで進めている次世代の街づくりプロジェクト「BRIDGE LIFE Platform 南栗橋(ブリッジライフプラットフォーム南栗橋)」に関連し、現地で街びらきセレモニーを実施した。
埼玉県久喜市の梅田修一市長(写真中央)は、「生産年齢人口が減少し、これまで経験したことのない超少子高齢化社会を迎えている。そういった状況も踏まえ、コンパクトでスマートな要素を持った街づくりを進めていきたい」とあいさつした。
東武鉄道取締役の横田芳美常務執行役員生活サービス創造本部長(写真右から3人目)は、「当社は1991年から街づくりに関わっている。今回、少子高齢化といった課題やコロナ禍により変化した生活様式に対応した次世代の街づくりを進めた。都市と自然の結節点となる場所を創造する」と述べた。
<BRIDGE LIFE Platform 南栗橋街区イメージ>
南栗橋駅前エリアは、豊かな自然に近く、かつ都心へ直結しており、「都心」と「自然」の両方の魅力を享受できる立地となっている。「BRIDGE LIFE Platform 構想」では、南栗橋の立地を活かし、人と人、東京と自然などさまざまなファクターをつなぐ「BRIDGE」をコンセプトとしている。多くの施設・サービスが揃い、社会・自然・都市とのつながりを通じて健康で幸せに生きる基盤づくりを行い、持続可能な都市「サステナブルシティ」を目指す。
5月28日に商業街区でイオンスタイル南栗橋のオープンを控え 、戸建街区ではゼロエネルギーハウス(ZEH)のモデル棟が完成するなど、街並みの整備が進んでいる。街びらきでは、早稲田大学院環境・エネルギー研究科小野田弘士研究室が、イオンスタイル南栗橋からモデル棟までの自動配送ロボットの運行を披露したほか、トヨタホームが最新のZEHモデル棟を公開した。
イオンリテールの町野弘幸北関東カンパニー東埼玉事業部長は、「各社が連携し、地域に根差し持続的に発展する街づくりに取り組んでいる。当社は、毎日の買い物が便利で楽しい物になるように取り組んでいる。店舗は売場面積3000m2の小型店だが、こんにゃく、うどん、そば、せんべいなどの地場商品、地元の大手メーカー工場で作られた商品など地域に根差した品揃えをした。また、フローズン売場は地域一番の品揃えとした。自動配送ロボットの配送実験にも取り組んでいる」と述べた。
すでに生活利便街区において、高齢化を迎える周辺エリアの人々や新たに居住するファミリー層を対象に、子育てや介護をサポートするため保育所やシニア施設をオープンしている。今後、公園前には2023年度を目途にクラブハウスを整備し、住民間でのイベントやワークショップなどが実施可能になる。戸建街区は2028年度を目途に全172戸が完成する予定だ。また、プロジェクト敷地内において道路を高機能化するためのICTプラットフォーム技術を採用した実証実験の検討を進めていく。
街の玄関となる「南栗橋」駅については、「BRIDGE LIFE Platform 南栗橋」街びらきに併せて、駅をリニューアルしたほか、副駅名を「BLP南栗橋スマートヴィラ」とした。プロジェクトは、今後もさまざまな企業や団体等と協業を検討しながら、持続的に発展する街づくりを推進するという。
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