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渋谷サクラステージ/商業施設面積1万5200m2に体験型店舗中心に100店オープン

2023年11月23日 18:00 / 店舗

東急不動産は11月23日、JR渋谷駅に新設する新改札口と直結する複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の竣工記者発表会を開催した。渋谷サクラステージは11月30日に竣工、順次、施設内を稼働し、店舗などがおおむね開業する2024年7月26日に、まちびらきイベントを開催する予定だ。

<渋谷サクラステージ>

星野浩明社長は、「東急グループは創業地である渋谷で多様なカルチャーを承継して発展させてきた。桜丘口地区では、1998年に旧再開発準備組合が設立されてから、25年という年月を経て、120人という多くの権利者の方々の想いを紡ぎ、形にしてきた。100年に一度と言われる渋谷の再開発で、(渋谷サクラステージは)渋谷駅中心地区のラストピースとなる。我々は、ハードとソフトの両輪の開発を進め、産業育成や都市観光などのクオリティを向上させ、さらにはDXの要素も盛り込むことで、渋谷の街の力と魅力をさらに高めていく」とあいさつした。

<星野社長>

商業施設のテーマは、昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、世の中のライフスタイルやニーズが大きく変化しており、体験価値への関心が高まっていることに対応し、「体験・発信を通してカルチャーを創出する」とした。

渋谷サクラステージは、渋谷駅南西部に広がる約2.6haの広大な敷地を一体的に整備する再開発で誕生する施設。渋谷駅に隣接するSHIBUYAサイド(A街区)と新たに整備された補助線街路第18号線を挟んだSAKURAサイド(B街区)で構成する。SHIBUYAサイドは、地上39階・地下4階のSHIBUYAタワーを展開、延床面積約18万4700m2。SAKURAサイドは、地上30階・地下1階のSAKURAタワーを展開、延床面積約6万9100m2となっている。

<補助線街路第18号線から見た渋谷サクラステージ>

商業施設は、SHIBUYAサイド地下2階~5階、SAKURAサイド地下1階~5階に配置。施設面積は約1万5200m2となる。店舗数は、地権者管理店舗約50店、東急不動産管理店舗約50店で、合計約100店舗を予定している。

<フロアレイアウト>

都市事業ユニット渋谷開発本部の本部長を務める黒川泰宏本部長は、「商業施設は、ただ物を売る場所ではなくなってきている。物を買う楽しみとその場所に行って実際に体験して楽しむという2つの要素が、商業施設には必要だと考えている。桜丘には、昔から趣味を楽しむローカルカルチャーが根付いている。そういった意味で、音楽とかゲームも含めて、体験できる場にしていきたい。まだ、具体的な店舗名は発表できないが、単純に洋服を売るテナントは、当社の管理区画では、今回、ゼロです。何かを体験していただいて、そこで物を売ることはあるが、単に物を売るテナントは入っていません」とテナントリーシングの方向性を説明した。

<黒川渋谷開発本部長>

渋谷駅前にありながら「趣味を楽しむ」というローカルカルチャーが根付いている地域特性を踏まえ、施設はそのカルチャーを守り、次世代に継承しつつ、最先端のトレンドやカルチャーを創出・情報発信を担う構成とした。

<デジタルサイネージ>

デジタルサイネージやイベントスペース・広場・ブルワリーを設置し、多様な趣味を楽しむ人々や最先端のクリエイターが集う場所を作ります。それらにデジタルを掛け合わせ、体験・発信することで新たなカルチャーの聖地を目指す。

<イベントスペース>

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