松本市/パルコ・百貨店閉店で、中心市街地の将来見取り図を来年3月提言
2024年12月17日 13:05 / 店舗
長野県松本市は12月15日、松本駅周辺から松本城周辺までの再設計の見取り図(コンセプト・指針・再設計のイメージ)の案について中間報告を行った。
同市は、中心市街地の再設計・再活性に取り組んでおり、松本駅周辺から松本城周辺までの範囲を市街地の「中核エリア」と位置付け、検討対象としている。
中間報告では、再設計のコンセプトとして「多様なパブリックライフを共創する『まち』」「経済・社会・環境が調和した持続可能な『まち』」「水と緑に充ちた、文化・アートが溢れる『まち』」の3つを挙げた。
指針は、商都の魅力をアップデートし続ける「『多様で高次な』都市施設を包摂する市街地を創造」や、居心地が良く出かけたくなる「『まちを舞台』にした魅力的なパブリックスペースをデザイン」などの5つ。
再設計のイメージとしては、「『城下町松本』の歴史と自然を活かしたウォーカブルな空間を創出」など4つを報告した。
同市は今年7月に、中核エリアのあり方を検討して見取り図を取りまとめ、市長に提言を行うことを目的に「松本市中心市街地再設計検討会議」を設置。松本商工会議所会頭の赤羽眞太郎氏を座長に、7月、9月、11月に検討会議を開催。
また、8月から11月にかけて、市の公式LINEを通じて意見募集を実施したほか、各種団体との意見交換や市民ワークショップも開いた。
中核エリアは、1967年から実施した松本駅周辺の土地区画整理事業から50年以上が経過。2025年2月末には商業施設「松本パルコ」が、同年3月末には松本駅前の「井上百貨店」が相次いで閉店する。
こうした状況を踏まえ、検討会議では中核エリアを「まちの顔」として再生させるべく、公共空間の再編や民間投資を促進する環境整備などについて議論している。
2025年2月の第4回検討会議で「『中核エリア』の将来の見取り図」を取りまとめ、3月に市長に提言する。
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