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オンワードHD/出店は厳選、EC強化路線を鮮明に

経営/2016年10月11日

オンワードホールディングスは10月11日、店舗の出店を厳選し、他社ECモールを含めたECサイトへの出店を強化する方針を明らかにした。

<保元社長>
保元社長

同日、都内で開いた2017年2月期第2四半期決算発表会で、保元道宣社長が明らかにした。

3~8月の国内売上高は981億8600万円(前年同期比8.4%減)、営業利益22億2600万円(11.9%減)だった。

売上高のうちEC売上高は59億4200万円(21.0%増)、リアル店舗売上は922億4400万円(9.8%減)となった。

百貨店、ショッピングセンター、駅ビルなどに展開する実店舗は、7月までは健闘したものの、8月以降は天候不順、インバウンドの不調などの影響があり、売上を落とした。

保元社長は「今期は外部モールへの出店を制限して直営サイトへ注力した。在庫を自社センターに集約し、百貨店、ZOZOTOWN、マガシークなど外部の10サイトへ出店した。店舗に来店しない新しいお客との出会いを作っている」と語った。

8月、9月と天候不順が続き、実店舗は売上を落としたが、ECサイトの売上は堅調に推移したという。

また、「店頭は常に新しい演出をする必要があり、古い在庫を持つことができない。ECは1か所の倉庫から直接、お客に商品を配送でき、3年前の商品でも置ける。例えば、10年前の商品でも販売することができる。実際、ユーズド市場を、お客さん同士が形成しており、リユース商品の売買市場が形成されている」と述べた。

「ブランドの作り方がこれまでの定石とは違ってくる。新しい発想を持つ必要がある。これまでは、オフラインで培ったノウハウをオンラインの世界に持ち込んでいたが、これからはオンラインの世界でブランドを構築する必要がある」と語る。

ECサイトの売上好調を受け、業績評価制度を変更。これまでは、店頭売上とEC売上で個別の評価をおこなっていたが、これからはブランドごとの評価として、店頭売上とEC売上を合わせた評価とする。

「リアル店舗が集客に苦戦する中で、いかにECサイトからリアル店舗への送客ができるかが課題だ。ポイントを含めたリアル店舗へ足を運ぶインセンティブ施策を打ち出したい」という。

リアル店舗の出店については、「出店しないわけではなく、家賃、集客力を中期的に見て出店する。数年前に比べて出店環境が厳しくなっているため、結果的に出店は減っている。選択と集中を進めるが、赤字であっても中長期的に必要な店舗は継続する。フラッグシップストアのように、ブランドづくりのために必要な店は続けていく」と述べた。

ECサイトとリアル店舗を横断したオムニチャネル戦略の推進策として、オンワードメンバーズポイントの活用を検討している。

オンワードメンバーズは、2014年からオンワード樫山から導入した施策で、現在、約140万人の会員がいる。

グループ会社のチャコット、クリエティブヨーコーなどでは、会員制度は未導入のため、まずは、グループ会社でもオンワードメンバーズの導入を進め、会員数で約300万人を目指す。

会員に対しては、アパレルを中心とした自社商品のほか、他社商品の販売も想定する。

生活産業、生活ビジネスなど、ライフスタイルに関する良い商品を、オンワードのECサイトで紹介し販売し、仲介手数料を取るビジネスモデルも検討しているという。

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