ラサール/2016年の日本のホテル資産取引額は8%増で過去最高額に
2017年02月23日 13:40 / 経営
ジョーンズラングラサール(JLL)は2月20日、2016年の日本のホテル資産取引の独自調査を発表した。
調査によると、2016年通年の取引ホテルは60ホテルとなり、2015年の117件との比較で大きく減少した一方、推定取引額については約3640億円に達し、2015年の約3370億円を約8%上回る結果となった。
ホテル資産取引額は、リーマンショック以降の最高額を更新したものと推定している。
2016年は、ホテル収益の向上と金利低下に伴う全般的な取引利回りの低下により、ホテル資産価格が上昇したことで、取引額が100億円を超えるような大型取引も散見され、結果として取引金額の増加につながった。
2016年は、日本における商業用不動産資産全体(ホテル含む)の取引額が約11%減少したにもかかわらず(JLL推計)、ホテル資産取引額は増加しており、引き続き日本のホテル投資に注目が集まっていることが伺える。
買主属性別の取引額をみると、外資系投資家のホテル資産購入が減少した一方、J-REITによる取引が増加した。
2016年はJ-REIT全般的に投資口の価格下落が見られたが、ホテル特化型リートの新規上場もあり、総合型リートもホテルへの積極的な投資姿勢を示すなど、ホテル投資市場におけるJ-REITの存在感が増しているという。
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