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Eコマース利用/女性はスマホ、男性はPC

2017年04月25日 14:45 / 経営

ニールセン デジタルは4月25日、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン モバイル ネットビュー)、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView(ニールセン ネットビュー)のデータをもとに、2017年3月の日本における「Eコマース」の男女別の利用状況を発表した。

<性別「Eコマース」カテゴリー利用状況 2017年3月>

Eコマースサービスは、男女ともにスマートフォンからの利用者数、利用回数がPCからの利用を大きく上回っていた。

利用時間では、女性はスマートフォンからの利用時間が長いのに対して、男性ではPCからの利用時間がスマートフォンよりも長くなっていた。

<性別「Eコマース」アプリTOP3 利用者 2017年3月>

Eコマースサービスの利用者数上位3サービスは、男女ともにデバイスに関係なく「楽天市場」、「Amazon」、「Yahoo! ショッピング」。

スマートフォンの中でもアプリだけに注目すると、TOP3のサービスは1位が「Amazon」、2位が「楽天市場」、3位が「メルカリ」。

TOP3のサービスを男女で比較すると、女性では「楽天市場」の利用が最も多く、男性は「Amazon」の利用が最も多い。

3位の「メルカリ」は女性の利用者数が多く、男性の利用者数の2倍弱の735万人が利用している。

PCからスマートフォンにシフトしているが、男性と女性で比較をするとその利用は大きく異なっていた。

<性別「Eコマース」アプリ重複利用状況 2017年3月>

「Eコマース」アプリ利用者数TOP3の重複利用状況では、3サービスのうち1つのサービスしか利用していない女性は59%(1006万人)で、「楽天市場」のみを利用している人が最も多く24%、「Amazon」のみの利用者と「メルカリ」のみの利用者が共に18%。

3サービスのうち1つのサービスしか利用していない男性は64%(921万人)で、「Amazon」のみを利用している人が33%で最も多くなっていた。

同社の分析では、デバイスでは、男性はPCからの利用時間が長い点が特徴的だったが、スマートフォンだけでは完結せずに、PCでも詳細に商品情報を確認していると考えられる。

男性をターゲットにした商品を販売する際には、スマートフォンだけでなく、PC上でのコミュニケーションも疎かにはできないといえる。

個別のサービスの利用状況では、アプリとブラウザを含めた利用では、デバイスを問わずTOP3サービスに大きな違いは見られなかったが、スマートフォンアプリでは男女で違いが見られた。

特に、女性は3サービスのうち1つのサービスしか利用していない人がそれぞれのサービスで20%前後存在していた。

通販サイトとフリマアプリでは、購入方法も購入している商品も異なるが、同じ消費行動を行う場所を提供するEコマース運営企業としては、優良顧客を増やしていく上で、複数サービスが併用されにくいアプリの利用者属性や利用している理由などを把握することが重要としている。

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