三越伊勢丹トランジット/初年度はイタリアン、プロモーションカフェなど3事業展開
2017年04月27日 11:51 / 経営
三越伊勢丹トランジットは4月27日、初年度に3つの事業を展開する方針を発表した。
新宿サザンテラスのオープンしたプロモーションカフェスペース「SHINJUKU BOX」のオープン記者会見で、代表取締役会長を務める浅田徹氏が明らかにした。
三越伊勢丹トランジットは1月20日、トランジットジェネラルオフィスと三越伊勢丹ホールディングスの合弁会社として設立した。資本金は3000万円で、出資比率は三越伊勢丹51%、トランジット49%。
飲食店の企画と運営事業を担い、4月28日から新宿サザンテラス内にさまざまな企業とコラボレーションした期間限定店舗を展開するプロモーションカフェスペース「SHINJUKU BOX」の運営を開始する。
5月8日からは、表参道ヒルズに、シドニー発のイタリアンダイニング「Fratelli Paradiso(フラテリパラディソ)」をオープンする。
浅田会長は「百貨店のお客様の食への関心が高まる中で、しっかりとこの分野に対応するために新会社を設立した。トランジットの持つ目利き力、企画力、店舗運営力、三越伊勢丹がもつ顧客基盤を組み合わせ、新たな価値を顧客に提供していきたい」と語った。
「初年度の数値目標は現在作成中だが、年度内に日本初上陸となる海外の飲食店ブランドをもうひとつ立ち上げる。まだ、事業は始まったばかりであり、一つ一つの案件を精査する。いくつか新規企画はあるが、百貨店との相乗効果があるのかを踏まえて、実際に取り組むのか検討する」と述べた。
フラテリパラディソは、2001年にシドニーで創業したレストランで、独自のイタリアンメニューが特徴となっているという。
浅田会長は「単なるイタリアンはすでに市場にあふれている。イタリアではなく、シドニーというゆったりとしたライフスタイルを楽しむ人が多い場所で生まれたフラテリパラディソのメニューは差別化ができると思う。トランジットは、シドニーをひとつのベンチマークする都市として位置付けており、今後も、トランジットの目利き力を活かした、海外飲食店ブランドの展開をする」という。
プロモーションカフェスペースについては、「伊勢丹新宿本店では、1階の中央プロモーションスペースで毎週、新しい催事を開いている。百貨店では常に新しい取り組みをすることで、いつ来店されても新しい体験を提供している。百貨店の催事的な取り組みを飲食店に落とし込んだ取り組みがSHINJUKU BOXだ。上質感、日本文化など、百貨店に共通するテーマを活かしながら、一企画3か月を目途に、新規プロモーションを仕掛けていきたい」と述べた。
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