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ダイソー/年間150店を出店、2017年3月期売上高6.3%増の4200億円

2017年05月10日 19:45 / 経営

100円ショップ「ザ・ダイソー」を展開する大創産業は5月10日、2017年3月期の売上高が前年同期比6.3%増の4200億円だったことを明らかにした。

<ららぽーと湘南平塚店、2016年10月オープン時>
ららぽーと湘南平塚店、2016年10月オープン時

2016年3月期の売上高は約3950億円で、2015年3月期比で約100億円程度の増収だった。

増収の要因は、1か月で10~20店の出店を継続し、年間で約130~150店の出店を行ったほか、既存店舗のリニューアルの効果があったという。

かつての「ザ・ダイソー」は、「主婦が500円で30分楽しめるレジャーランド」をテーマに、ゲーム感覚の宝探しのお店を演出していた。

2012年12月から、ピンクを基調とした女性目線の内装と、開放感のある全面ガラス張りの外装で、今までの100円ショップにはない価値観の高い店舗をコンセプトした店舗の出店を行っており、現在もリニューアルでは、この路線を踏襲している。

現在、日本国内で約3000店、26の国と地域で約1700店を展開している。

2016年度の国内での1日来店客数は約200万人、年間で10億人が来店している。

毎月500~700アイテムの新商品を投入し、全商品数は約7万アイテムを展開する。

全商品の90%以上、雑貨は100%をダイソーのプライベートブランドとして、取引先と共に自社開発している。

陶器、ガラス、料理道具、ランドリー、食品、おもちゃ、文具、ハサミ、園芸、造花、キャラクター商品、ぬいぐるみなど幅広い商品を展開。

300円のワイシャツ、500円のブラウス、1000円のバッグなど、高額商品も販売している。

日本の総輸入貨物量の約1%がダイソーの商品と推定され、輸入コンテナは毎日100本以上、年間で約3万7000本を海外から運んでいる。

現在、物流センターとして、北海道、新潟、千葉、埼玉、名古屋、大阪、広島、福岡に、大型RDCを配置。日本国内倉庫の総坪数は約49万5000m2となっている。

自社物流センターだけでも年間で4万本、取引先の物流センターを合わせると約10万本のコンテナに対応できる体制を整えている。

海外では、上海、中国、タイに物流拠点を持ち、海外での商品供給体制も整えている。

100円ショップの市場は、ほぼ寡占状態となっている。

業界2位のセリアの2017年3月期売上高は1453億2800万円(11.0%増)、3位のキャンドゥの2016年11月期売上高は680億4100万円(4.3%増)、4位のワッツの2016年8月期売上高は461億7600万円(3.9%増)となっている。

上位4社の合計売上高は約6800億円で、大創産業は市場シェアで約62%を占めている。

大創産業は1972年に家庭用品販売の矢野商店として創業、1977年大創産業して法人化した。

1987年に「100円SHOPダイソー」の展開に着手、1991年にチェーン展開を本格化、2001年に台湾を皮切りに海外進出を開始している。

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