ファミリーマート/優秀なストアスタッフを本部社員に登用、1期生入社
2017年11月07日 20:19 / 経営
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ファミリーマートは11月7日、優秀なストアスタッフにさらなる活躍の場を提供することを目的に、地域限定社員として登用する「エクセレントトレーナー」の第1期生の入社式を開催した。
澤田貴司社長(写真右端)は、本社で開催した入社式で「今後のファミリーマートの在り方を考えた時、より地域に密着した店舗運営が必要となる。地域で生まれ育ち、地域のことを熟知しているストアスタッフの力が必要だ。将来的には、スーパーバイザーも目指せるような人材も育成したい」と語った。
エクセレントトレーナー制度は、ファミリーマートのストアスタッフの資格制度における「ファミママスター」(店長・マネジャー代行)と地域No.1ストアスタッフとして認定された「エクセレントスタッフ」を対象に、QSCトレーナーとして、採用をする取り組み。
9月から、茨城・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野・静岡のファミリーマート店舗に勤務するスタッフを対象に募集を開始した。
第1期生には、都内の店舗に勤務する3人が入社した。まずは、ファミリーマート本部のスタッフが連携を取りやすい都内で、第1期生に入社してもらい、さまざまな検証を踏まえて、全国への拡大を検討する。
2018年2月末までに、数十人単位のエクセレントトレーナーを採用したいという。
エクセレントトレーナーは、1年間で契約更新をする嘱託社員として採用し、今年4月から開講した「ファミマスクール」の研修など店舗のQSCレベル向上を主な業務とした「QSCトレーナー」として、居住地の近隣店舗に配属される。
既存店舗のスタッフを対象に、オーナーの推薦によって候補者となるため、加盟店は優秀な人材を本部社員に送り出す形となる。
澤田社長は、「加盟店は、優秀なストアスタッフを本部社員に送り出す形になるが、自店で優秀なストアスタッフを育てことが、ひとつの誇りとなる。今後、加盟店の理解を深めて、エクセレントトレーナーとなる候補者を集めていきたい」と述べた。
1期生となったのは、ファミリーマート勤務歴16年の佐藤佳奈恵さん(写真右から2人目)、同25年の長束明子さん(写真左から2人目)、同23年の林慎也さん(写真左)の3人。
佐藤さんは、「これからお年寄りのコンビニの利用が増え、スーパーよりもコンビニといった人が増えると思う。よりお年寄りにあった接客をしていきたい」と述べた。
長束さんは、「セルフレジや自販機コンビニなどが導入されているが、ベースは人と人とのコミュニケーションで、スタッフと話したいお客さんもいっぱいいる。地域に根差した接客をしていきたい」と語った。
林さんは、「最近は、ストアスタッフとして入社する人でも年配の人が増えている。コンビニのサービスは多くて覚えきれないといった人もいる中で、ゆっくりとオペレーションを教えていきたい」と述べた。
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