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イオン/イオンスタイル、G.Gストアにグローサラントを導入

2018年01月19日 15:30 / 経営

イオンは1月10日、総合スーパーを展開するイオンリテールで、食品売場に店内で惣菜や食事を食べることができるグローサラント型の売場を拡大する方針を明らかにした。

同日、都内で開いた決算説明会で、イオンリテールの岡崎壮一社長が明らかにした。

<岡崎社長>
岡崎社長

岡崎社長は、「私はグローサラントと呼ばずに、ココデリといっているが、今後の改装や新店では、店内で食事ができるコーナーを入れる方針だ。イオンスタイルやグランド・ジェネレーションストアという店舗には、導入している」と述べた。

2017年6月に出店した「イオンスタイル神戸南」(兵庫県)では、神戸市中央卸売市場本場と隣接する立地特性を活かした朝獲れ鮮魚の提供や、海鮮丼のコーナーの導入など、鮮度感あふれる売場を展開している。

7月に出店した「イオンスタイルumie」(兵庫県)は、イオン最大級の食品売場を有し、約300席のイートインスペースを設けるとともに、パスタショップ「ペルグラーノ」や、自社牧場で育てた「トップバリュグリーンアイ タスマニアビーフ」などを用いて展開するステーキショップ「ガブリングステーキ」、近畿初出店となるチョップドサラダ専門店「サラダビッツ」等を展開し、でき立てメニューを提供している。

イオンスタイルumieの評価については、「非常に手ごたえを感じている。ガブリングステーキは今も行列ができており、海鮮丼も行列している。パスタショップも好調だ。サラダを展開するサラダビッツは思ったほど、集客していないが、おおむね好調だ」と述べた。

グローサラント型店舗は、食物販で販売している生鮮食品や食材を利用したメニューを提供するのが特徴の一つとなっている。

イオンでも、精肉売場で販売するステーキ肉や鮮魚部門で販売している魚、青果部門で販売する野菜や果物を使用したメニューを提供している。

岡崎社長は、「普通の飲食店が提供するメニューと異なり、実際に店舗で販売している素材を使ったメニューを提供しているため、鮮度感が違う。11月にG.Gストアとしてオープンしたイオンスタイル検見川浜店では、海鮮丼の店舗で、海鮮丼がおいしいので魚を買いたいというお客さまもいる」と語る。

また、「現在は、既存の食品売場を前提にレイアウトをしているため、暫定的に大規模なフードコートを隣接させる形式をとっている。本来は、店舗で食べたメニューがおいしいから、そこに使われている生鮮食品を買いたいという流れが理想だ。今、海鮮丼は鮮魚売場に隣接しているが、ステーキやサラダを提供するコーナーは精肉売場や青果売場と離れて展開している。食物販につながりやすいレイアウトを検討している」と述べた。

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