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小田急商事/セブン&アイと業務提携、2025年度売上高1000億円目標

2018年03月08日 19:30 / 経営

小田急商事は3月8日、セブン&アイ・ホールディングスと業務提携し、2025年度に売上高1000億円を目指す方針を発表した。

<小田急商事の方向性>
小田急商事の方向性

同日、都内で開いた記者会見で藤波教信社長は、「セブン&アイHDと提携することで、SM事業Odakyu OXの沿線シェア向上を図り、駅構内売店とコンビニ事業をセブン-イレブンのフランチャイズ店舗へ展開することで、2025年度に売上高1000億円を目指す」と述べた。

<藤波社長>
藤波社長

小田急商事は2017年2月末時点で、都市型スーパーOdakyu OX26店、駅構内売店Odakyu SHOP88店、コンビニエンスストアOdakyu MART13店を展開している。2017年3月期の売上高は634億円(前年同期比0.2%増)だった。

<提携の概要>
提携の概要

Odakyu OXでは、セブン&アイグループの運営ノウハウを習得し、事業基盤の強化・店舗網の拡大によるドミナント形成を目指す。

セブン&アイ、小田急商事の人的交流を通じたオペレーション・教育ノウハウの共有、マーチャンダイジングの連携による、魅力ある店舗づくりを推進する。

プライベートブランド商品「セブンプレミアム」などのOdakyu OX各店舗への導入を検討する。

<小田急商事の概要>
小田急商事の概要

小田急電鉄の星野晃司社長は、「セブン&アイHDグループのヨークベニマルはドミナント出店で実績を上げていると聞いており、Odakyu OXの出店でもノウハウを生かしたい。また、小田急商事の店舗は沿線に出店しているため、縦に細長い出店で物流面が非効率な点がある。物流の再構築も検討したい」と述べた。

小田急電鉄は沿線の複々線化を完了しており、今後、人口増加が見込める世田谷・新百合ヶ丘エリアを中心にドミナント出店をする予定だ。

小田急商事は、電鉄系スーパーで構成する八社会のメンバーで、八社会が展開するプライベートブランド「Vマーク」の販売を行っている。

今後の「Vマーク」商品の展開について、藤波社長は「セブンプレミアムを導入した後のプライベートブランドの在り方については現在、検討をしている。Vマーク商品の取り扱いについても検討中だ」と述べている。

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