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三越伊勢丹/ネットで「求人情報・求職者情報」提供の新会社設立

2019年10月25日 16:15 / 経営

三越伊勢丹ホールディングスは10月25日、100%子会社として、インターネット上で求人情報・求職者情報提供を行う新会社「ワンデイワーク」を10月1日に設立したと発表した。

11月1日から、単日・短時間アルバイト求人・求職者情報提供アプリ「ワンデイワーク」のサービス提供を開始する。

<ワンデイワークアプリのイメージ>
ワンデイワークアプリのイメージ

ワンデイワークとは、「単日・短時間で働きたい人」と「もっと柔軟に人材確保を行いたい雇用主」をインターネット・アプリ上でつなぐ、求人情報・求職者情報提供のプラットフォーム。事業において「職業紹介・人材派遣」はしない。

サービスは、求人検索・申し込み・求職者募集・契約書締結・給与の支払い(受け取り)などの手続きがアプリ上で完結する仕組み。

「働く側」「雇用する側」双方のネックになっていた手続きをプラットフォーム上にまとめ、ストレス軽減につなげ、単日・短時間という単位で働く、または雇用することが可能になることで、新しい働き方のスタイルが実現する。

<働く側のサービス利用の流れ>
働く側のサービス利用の流れ

アプリ内には「ワーク」・「予定」・「給与」といったメニューが組まれており、アプリ上で申し込み、ワークの管理、給与の確認が簡単にできる。

働く側は「アプリのダウンロード」「プロフィール(職務経歴)の入力」「ワークの契約」の3ステップで仕事(アルバイト)が決定でき、面接を受ける必要もなく、自分の都合で働きだすことができる。

求人は百貨店・小売業態のほか、さまざまな業態での接客補助業務、軽作業、事務作業等を中心に情報提供をする。給与受取(支払)もアプリ上で完結しているため、わずらわしい書類手続きが必要ない。

現代の日本社会では、たとえ働きたいという意思があっても、ある程度まとまった期間からの求人募集であったり、家庭の事情や育児、介護等で先の予定が立てにくく、気軽に仕事を見つけることが難しい現状がある。その結果、人手不足が叫ばれながらも、働きたい意欲を持つ人の力を十分に活用しきれていないという課題があった。

自社のOBやOGからも同じような声が聞かれ、家庭の事情や育児、家族の介護を理由に退職してしまったメンバーが、再び単日・短時間で働き始めたいと思っても、最適な仕事を見つけるのが難しいという状況が顕在化していた。

百貨店の現場で築きあげた販売や接客のスキルがありながらも、それを活かすことができない人が多くいる現状がある。

ワンデイワークは、社内外において人手不足の課題が顕在化する中、新規事業として社内公募(三越伊勢丹イントレプレナー)から提案された事業。

三越伊勢丹は、今後ますます人手不足が加速すると思われる日本社会において、三越伊勢丹グループを中心に、「販売経験」をもつ人材の労働力を活用することや、一人でも多くの「はたらきたい」と思う人に、最適なライフワークバランスを実現してもらうことを通して、社会課題の解決にもつながっていくのではないかと考え、今回の事業化を決定した。

「人と時代をつなぐ」三越伊勢丹グループとして、この事業を通して、次の時代にマッチした新しい働き方を提案するとともに、慢性的な人手不足の解消や人材の活用という社会課題の解決にもつなげたいという。

なお、アプリケーションのシステムは、デイワークアプリ「ワクラク」を運営するWakrakと共同開発した。アプリ登録者が7万人を超え業界をリードしているWakrakとワンデイワークは、今後も協力をしながら新しい働き方のスタイルの構築を進めるという。

■ワンデイワーク公式サイト
https://www.oneday-work.co.jp

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