セブンイレブン/「深夜休業」正式開始、287店がテスト実施
2019年11月15日 17:30 / 経営
セブン-イレブン・ジャパンは11月15日、深夜休業を正式に開始し、11月は8店、12月は26店、2020年1月は41店が正式に深夜休業すると発表した。
同日、経済産業省で行われたコンビニ本部ヒアリングに、提出した資料で明らかにした。11月1日に深夜休業ガイドラインを加盟店に配布していた。
永松文彦社長は、「5月から、オーナー自身が営業時間を選択でき、働き方を変えられることを伝えてきた。現在、オーナーが営業時間を選択できる施策を実施している」と述べた。
深夜休業にあたっては、最大6カ月間のテスト後、本格運用を開始する。10月末時点のテスト実施店舗数は287店となっている。
また、オーナーがきちんと休業できる環境づくりとして、ヘルパー制度を拡充し、本部社員を約100人増員した。ヘルパー制度は、冠婚葬祭、疾病、年1回の旅行でオーナーの業務を代行するもの。
10月度の実績では、301店が基準内対応で558日対応した。295店は基準外対応で897日対応した。また、災害時の休業対応では、台風19号の上陸時に4500店が休業した。
■経費削減でAI発注導入
経費削減では、非デイリー商品を対象にAI発注を導入する。1月度から千葉県内の約1000店でAI発注のテストを開始する。
現在、直営店で先行テストを実施しており、1日あたり約35分の発注時間を削減しているという。
■ガバナンス改革10月から「オーナー意見交換会」開催
ガバナンス改革では10月から、オーナー意見交換会を開催している。10月は広島、11月は北海道、12月は東京で開催する。本部と利害関係がない第3者によって選出されたオーナーと役員による意見交換を実施する。
2020年度中に全国エリアで実施する予定で、本部で検討中の施策についてもオーナーの意見を聞く。
5月から開始したオーナーと役員がダイレクトコミュニケーションを図る役員加盟店訪問は、10月末時点で、千葉・南九州・関西・東海・中国の5エリア・367店で実施した。
7月には加盟店アンケートを実施しており、今後、加盟店アンケートは毎年年1回実施。オーナーの悩み・経営課題を聞き、加盟店満足度の向上につなげる予定だ。
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