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新型ウイルス/買物時間帯が夜から昼にシフト「来店分散」必要

2020年05月13日 18:00 / 経営

全国スーパーマーケット協会は5月13日、「新型コロナウイルス感染拡大の買物行動への影響」についての消費者調査を発表した。

調査の結果、スーパーマーケットへの来店頻度は、新型コロナウイルス感染拡大前後で大きな変化はみられなかったものの、買物時間帯については、在宅勤務の増加や、学校等休校などの影響もあり、夜から昼にシフトした世帯が多くなったことが明らかになった。それにより、以前から昼に買い物をしていた消費者と、利用時間帯が重なってしまうことで、店舗が混雑する要因となっている。

商品の陳列状況や、店舗従業員のシフトなどによっても変動するが、現在、課題となっているスーパーマーケットの混雑緩和、3密の回避に向けては、消費者に対して来店頻度の抑制を求めるよりも、買物時間帯の分散への協力を呼びかけることが、より有効な手段であると考えられると提言している。

<新型コロナウイルス流行前後のスーパーマーケットへの来店時間帯>
新型コロナウイルス流行前後のスーパーマーケットへの来店時間帯

新型コロナウイルス流行前と流行後の買い物時間帯を聞いたところ、新型コロナウイルス流行前のスーパーマーケットへの来店時間帯は、平日お昼(11時~14時台)が最も多かった。

流行後は、特に夜(19時~22時台)の時間帯が減少し、朝(8時~10時台)やお昼(11時~14時台)が増加していることが分かった。

<新型コロナウイルス流行前後のスーパーマーケットへの来店頻度>
新型コロナウイルス流行前後のスーパーマーケットへの来店頻度

新型コロナウイルス流行前と流行後の食品スーパーマーケットでの食品の購入頻度を聞いたところ、消費者のスーパーマーケットへの来店頻度は、「週に2、3日程度」が最も多いが、「流行前」と比較しても、大きな変化はみられなかった。

平均来店頻度でみると、「流行前」が週あたり2.3回、「流行後」が週あたり2.1回となり、わずかに減少していた。

<新型コロナウイルス流行前後における「平日・お昼時間帯」の利用率変化>
新型コロナウイルス流行前後における「平日・お昼時間帯」の利用率変化

お昼時間帯(11時~14時)での利用が増加している世帯は、勤労世帯である「64歳以下の単身世帯」や「夫婦二人世帯」、また小学校3年生以下の子供を持つ「子供同居世帯」で顕著となっている。

<勤務形態・休校などによる「平日・お昼時間帯」の利用率変化>
勤務形態・休校などによる「平日・お昼時間帯」の利用率変化

在宅時間の増加や、学校等の休校により家庭内での「昼食機会」が増加したことや、在宅勤務の増加により、職場からの帰宅時に買物をする機会が減少したことが、その理由として推測されるという。

調査は、ショッパーファーストが4月17日~19日に20歳から79歳までの首都圏在住の男女1100人(※1週間に1日以上食品・日用品の買物を自ら行っている人)を対象に、インターネット調査を実施した。

■「新型コロナウイルス感染拡大の買物行動への影響」消費者調査を実施
http://www.super.or.jp/?p=11149

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