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平和堂/食品ロス削減・資源の有効活用で販売期限迎えた精米の寄付開始

2021年06月10日 10:30 / 経営

平和堂は6月9日、店舗で発生する食品ロスの削減と資源の有効活用を目的に販売期限を迎えた精米の寄付を始めたと発表した。

<取り組みのイメージ>

今回の活動では、平和堂全店を対象に、自社で設定する販売期限を迎えた精米を、自社の物流センターに集約し、社会福祉法人の滋賀県社会福祉協議会に一括で提供する。

<2府7県の店舗から回収した精米>

寄付頻度は月1回程度で行う。回収対象商品は、精米日から1カ月以内を販売期限とする社内ルールを超えた商品で、回収量は1回につき200kg程度を想定。年間で販売量に対し0.017%程度の回収量を見込んでいる。

寄付した精米は、滋賀県社会福祉協議会が事務局の「子どもの笑顔はぐくみプロジェクト」を通じて、滋賀県内にある子ども食堂の運営、食材を必要とする人のために役立ててもらう。

<社会福祉協議会の人たちと届けた精米>

取り組みの実施にあたって、平和堂と滋賀県社会福祉協議会では「商品寄贈に関する協定書」を締結し、6月9日に1回目の寄付を実施した。

初回の寄付では「子どもの笑顔はぐくみプロジェクト」に、同協議会の受け入れ基準を満たす約225kgの精米を寄贈。送られた精米は、子ども食堂運営や生活困窮者への支給などに使われる予定だ。

平和堂では、滋賀県社会福祉協議会が事務局の「子どもの笑顔はぐくみプロジェクト」を通じた「子ども食堂」の支援を2017年から始めている。

支援活動では、子ども食堂の活動に必要な食材や備品などを、平和堂で必要な時に自由に選んでもらうために平和堂の商品券を継続的に寄付している。また、滋賀県内の全店舗と本部に「子ども食堂応援募金」を定期的に設置し、顧客や地域の人々、取引先、グループの従業員などから集まった募金を届けている。

同社では、今後、子ども食堂の支援を拡大する一方、今回ような、食品ロスの削減や資源の有効活用などに取り組むことで、地球環境や地域の健康・課題解決と事業の両立を図りながら、持続的な成長を目指すとしている。

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