近鉄百貨店/廃棄衣料品削減プロジェクト「次へ活かす服」を9店舗で開始
2021年07月26日 10:00 / 経営
近鉄百貨店は8月4日から、服の在庫処分サービスを手がけるshoichi(ショーイチ、大阪市)と、不要になった衣料品の回収を行う廃棄衣料品削減プロジェクト「次へ活かす服」を開始する。
<「次へ活かす服」プロジェクトのイメージ>
プロジェクトは、家庭などで不要となった衣料品を、近鉄百貨店の対象店舗ギフトサロンで回収。近鉄百貨店ではショーイチに引き渡し、同社が回収した衣服の仕分けを行った後、東南アジアの各地へ発送し、現地でNPOやNGOの協力を受けながら、孤児院や養護学校などで必要とする人に届ける仕組み。通年で実施する。
回収する品物は不要になった衣料品全般。使用、未使用は問わない。下着、靴下、帽子、手袋、バッグ、靴、ベルト、ハンカチ、スカーフ、傘など洋品雑貨類は対象外になる。
実施店舗は、あべのハルカス近鉄本店、上本町店、東大阪店、奈良店、橿原店、生駒店、和歌山店、草津店、四日市店で受け付ける。また、回収結果のレポートや寄付先の様子などを自社のホームページやアプリで公開し、寄付をした人が社会貢献活動を実感してもらえるようにする。
近鉄百貨店は、4月に発表したESG(環境・社会・企業統治)の方針で重要課題の一つに「地球環境への貢献」を掲げており、今回のプロジェクトはその取り組み強化の一環。
<応募者にプレゼントするオリジナルオーガニックエコバッグ>
同社では、このほかにも環境問題の解決で、8月4~17日の期間で顧客からエコ活アイデアを募集し、一部のアイデアや商品を自社のアプリやホームページで紹介する取り組みを実施。応募者には抽選で500人に「近鉄オリジナルオーガニックエコバッグ」をプレゼントする。
また、各店舗で5名ほどの社員をエコ活リーダーとして「ハピエコ隊」を結成し、社内外でエコ活を推進する活動や、アプリを使って廃棄になる可能性が高まっている食品の情報を顧客に知らせて購入してもらうことでフードロスを削減につなげる施策も行う。商品情報の配信は8月4日から開始し、不定期で届ける。
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