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コカ・コーラ/六本木ヒルズで都市部事業所でのペットボトルリサイクル実験

2022年01月24日 10:40 / 経営

日本コカ・コーラとコカ・コーラ ボトラーズジャパンは1月24日、六本木ヒルズ(東京都港区)で実施する都市部の事業所でペットボトルの資源循環モデル確立を目指す取り組み「ボトル to ボトル」リサイクル実証実験のプロジェクトチームに参画したと発表した。実験は2021年11月18日から開始しており、2月28日まで行う。

実証実験は、日本コカ・コーラ、コカ・コーラボトラーズジャパン、森ビル、トムラ・ジャパンが主体で行い、環境省の「環境省 プラスチックの資源循環に関する先進的モデル事業」として実施する。日本コカ・コーラとコカ・コーラボトラーズジャパンは2021年11月に参加した。日本コカ・コーラでは、水平リサイクル推進の知見の提供、リサイクル企業(リサイクラー)などとの関係コーディネート、プロジェクトの効果検証を担当する。

<(左)専用の自動回収機(RVM)と森タワー内のペットボトル圧縮機>

実験では、六本木ヒルズ森タワー内の実証実験対象エリアで発生した使用済みペットボトルを、専用の自動回収機(RVM)と既設の分別回収ボックスで回収して、飲料用ペットボトル容器に再生するリサイクルの実現を目指す。排出事業者、飲料メーカー、リサイクラーが協働しシステム構築と運用に取り組む。

<一般的な容器リサイクルのプロセス(上)と新プロジェクトのプロセス>

使用済みペットボトルの回収からリサイクルでは、複数の業者とルートを経由するのが一般的だが、今回の実験では、森タワー内で回収・圧縮まで行い、圧縮したペットボトルをプロジェクトに参加するリサイクラーに直接輸送することで、輸送効率を高めながら、確実にリサイクル用資源として提供する。実験期間中に回収するペットボトルは約2.1万本(約420kg)を想定。回収したペットボトルは、コカ・コーラの製品のペットボトルにリサイクルする。

<事業系ペットボトルの都市型資源循環モデルのイメージ>

参加企業では、実験を通じて、新たな循環モデルが確立することで、ペットボトルの輸送・処理で発生するコストと温室効果ガス排出の抑制に加え、2020年度で96.7%という日本のペットボトル回収率の向上などを見込む。また、資源循環の主プレーヤーである生活者に日常での行動変容を促すとともに、事業で発生するCO2発生量も抑制可能な新しい資源循環システムの構築と運用に取り組む。

■「ボトル toボトル」リサイクル実証実験
期間:2021年11月18日~2022年2月28日
場所:六本木ヒルズ
実験内容:ペットボトルの資源回収・循環の試行、持続・水平展開の可能性検証に向けたオフィスワーカーの行動変容の試みと、事業所内での資源選別・減容の実施
実験主体:日本コカ・コーラ、コカ・コーラボトラーズジャパン、森ビル、トムラ・ジャパン

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