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エシカル消費/「食品ロス」「過剰包装」削減への関心6割

2022年03月16日 12:50 / 経営

CCCマーケティングの「エシカル消費研究会」は3月16日、第2回「エシカルに関する実態調査」結果を発表した。

調査によると、「エシカル」の認知状況を聞いたところ、「内容まで知っている」は7.2%、「聞いたことはあるが内容はよくわからない」は25.7%、両者を併せた認知率は32.9%だった。

<エシカルフードの関心領域>
エシカルフードの関心領域

また、エシカルフードに関連する事柄について、関心度を5段階で聞いたところ、「食品ロスの削減」64.6%、「過剰包装の削減」58.6%、「消費者の健康への配慮」54.6%、「地産地消」54.0%、「労働者への公正な賃金の支払い」53.8%となっている。

エシカルに関連するワードの認知率向上

関連するワードの認知率(「内容まで知っている」+「聞いたことはあるが内容はよくわからない」)は、認知率が高い順に、「SDGs」82.8%、「エコロジー」78.1%、「サステナブル」66.5%、「フェアトレード」52.4%、「ロハス」51.8%、「エシカル」32.9%、「ESG」23.5%、「倫理的消費」21.4%だった。

<エシカルに関連するワードの認知率>
エシカルに関連するワードの認知率

昨年と比較すると、この1年で「SDGs」の認知率が大幅に高まり、8割を超える人が認知するほど浸透。「サステナブル」「エシカル」についても、昨年から10ポイント以上認知率が上がっているという。

<「エシカル消費」「エシカルフード」共感率>
「エシカル消費」「エシカルフード」共感率

「エシカル」を知らなかった人も含めて、概念を説明した上で「エシカル消費」に共感するかどうか5段階で聞いた。

エシカル消費に「共感できる」と答えた人は9.2%、「やや共感できる」と答えた人は30.6%、両者を併せると39.8%だった。

最も多かったのは「どちらともいえない」と答えた人で47.3%。「エシカルフード」についても共感するか聞いたところ、「共感できる」と答えた人は10.0%、「やや共感できる」と答えた人は32.9%、両者を併せると、42.9%でした。「どちらともいえない」と答えた人は45.2%となっている。

エシカルフードに関連する事柄について、関心度を5段階で聞いたところ、「関心がある」もしくは「やや関心がある」と答えた人が多い順に、「食品ロスの削減」64.6%、「過剰包装の削減」58.6%、「消費者の健康への配慮」54.6%、「地産地消」54.0%、「労働者への公正な賃金の支払い」53.8%だった。

<食に関連して実践していること>
食に関連して実践していること

さらに、食に関連して実践していることを4段階で聞いたところ、「よくしている」もしくは「たまにしている」と答えた人が多い順に、「お買い物の際エコバックを持参する」82.0%、「資源をリサイクルする」71.6%、「調理の際、電気をこまめに消す、節水するなどエネルギーを節約する」69.9%、「地元の商品を優先的に購入する」46.6%、「環境に配慮した商品を購入する」39.6%となっている。

同社は、「昨年から認知率は上がったものの、具体的な事柄への関心や実践が広がるには至っていない様子です。見聞きはするものの、まだよくわからないという方が多いものと考えられます。今後、『知る』という段階から一歩進み、より実生活に沿った情報発信が求められる段階にある」と分析している。

■調査概要
調査方法:インターネットアンケート
調査期間:2022年2月25日~28日
調査地域:全国
調査対象:16歳~69歳男女
サンプル構成:居住地8エリア×性別×年代を人口動態に沿って割り付け
サンプル数:3000人

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