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凸版印刷/長野県飯綱町のセブンイレブンでスマートグラス活用の買物支援実験

2022年06月03日 14:10 / 経営

長野県飯綱町、凸版印刷は6月~7月、買い物や移動に課題を抱える住民に向け、スマートグラスを活用した買い物支援の実証実験を実施する。

飯綱町内に店舗を構えるセブン‐イレブン三水普光寺店、社会福祉法人飯綱町社会福祉協議会と協力し、高齢者の一人暮らしなどを想定した個人宅向けの実証実験と買い物支援とコミュ二ティーの活性化などを目的に高齢者向けの集いの場で実証実験を行うもの。

<スマートグラス活用した買い物支援実験>
スマートグラス活用した買い物支援実験

その結果を踏まえ、2022年9月中旬から2回目の実証実験を実施。その後、2023年度以降の本格運用に向け、検討する。

飯綱町では、少子高齢化、過疎の進行などにより、食料品などの買い物や移動に課題を抱える住民が増加しており、これらの課題を解決するための買い物支援対策を重要な施策として位置付けている。凸版印刷は、次世代DX開発拠点である「ICT KOBO」を2020年4月より長野県飯綱町に開設しており、システム開発事業に加え、地域活性化の支援に取り組んでいる。今回、凸版印刷は、デジタルを活用した課題解決の施策として遠隔コミュニケーションサービス「RemoPick(リモピック)」を提供。飯綱町と共同で買い物支援の実証実験を推進する。

<欲しい商品をリアルタイムに指し示しながら買い物可能>
欲しい商品をリアルタイムに指し示しながら買い物可能

「RemoPick」は、スマートグラスやタブレットなどを用いて遠隔地をリアルタイムでつなぎ、よりスムーズなコミュニケーションを可能とする次世代サービス。スマートグラスなどの送信側端末の専用アプリケーションから送られる映像・音声を視聴側端末のWEBブラウザーに表示する。視聴側で映像にタッチすると、ポインターが表示され、そのポインターは送信側端末のモニターで確認することができる。

実験では、「RemoPick」を活用し、買い物をしたい対象者が、タブレットなどを通して店舗にいるスマートグラスを装着した店員に対してポインター機能を使用し、欲しい商品をリアルタイムに指し示しながら伝え、買い物する。

購入した商品は対象者まで宅配され、利用代金はモバイルPOSを通じて宅配時に支払う。

利用者は自宅などの遠隔地からでも、実際の店舗を見ながら複数の商品をその場にいるかのように選択・購入が可能だという。

対象者は、原則交通手段を持たない町内在住の高齢者で、事前登録した人および事前予約した団体。

■「RemoPick」問い合わせ先
https://solution.toppan.co.jp/secure/service/remopick.html

■個人宅向け買い物支援
高齢者の一人暮らしなどを想定した個人宅向けの実証実験
宅配条件:1000円(税抜き)以上の商品の購入
宅配料:220円(税込み)ただし、3000円(税抜き)以上の注文で無料
利用可能時間:2022年6月、7月の週1回(木曜日)10時、13時、14時
配達時間:(1)正午(10時注文のみ)、(2)16時~18時
配達エリア:飯綱町全域
予約方法:利用したい前日の正午までに、店舗へ利用したい時間(枠)を予約する。

■団体向け買い物支援体験会
買い物支援とコミュ二ティーの活性化などを目的に高齢者向けの集いの場で実証実験
日時:2022年6月10日10時から
場所:北川地区コミュニティ防災センター「いきいきサロン」で実施
いきいきサロン:社会福祉法人飯綱町社会福祉協議会が主体となって実施している、地域での仲間づくり、出会いの場づくり、健康づくりを行う通いの場

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