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UAゼンセン/パート7.01%・正社員5.28%、24万人が満額で賃上げ妥結

2023年03月09日 13:07 / 経営

UAゼンセンは3月8日17時の時点で、18組合・24万人強において、妥結総合計が正社員組合員5.28%、短時間組合員7.01%といずれも満額で賃上げが妥結したと発表した。

<生活防衛・人材確保に賃上げは必須と松浦会長>
松浦会長

正社員組合員の妥結総合計(制度昇給、ベアなど込み)の加重平均は1万5274円(5.28%)、賃金引き上げ分1万710円(3.72%)、短時間組合員の時給72.4円(7.01%)。

正社員組合員は2022年と比較できる18組合で、総合計で前年比9639円・3.3%と大幅な増加。短時間組合員は前年比(17組合)の加重平均額50.1円(4.88%)とアップした。

3月3日12時時点で、正社員組合員460組合、短時間組合員204組合、契約社員組合員87組合、合計103万人強が要求書を提出。正社員、短時間組合員ともにUAゼンセン結成後(2012年11月)以来、最も高い水準となっている。

正社員組合員の要求は加重平均で総合計(制度昇給、ベアなど込み)1万5006円・5.16%、短時間組合員時給66.1円・6.35%としている。

2月22日のイオングループ労働組合連合会オールサンデーユニオンを皮切りに、例年にない速さで各社から回答がなされている。2月の妥結はUAゼンセン結成後最速だという。

松浦昭彦会長は3月9日の記者会見において、「物価上昇の中、組合員の生活防衛、産業間・働き方の格差是正、人材確保などのため、賃上げへの理解が進んでいる。人への投資がこれからの経営に重要だと経営者に浸透してきている。特に、パートなど短時間組合員は労働に見合った賃金にしてほしいという意識が高まっている。また、イオングループの早期の回答は、業界全体に大きなメッセージを出してもらった」と述べた。

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