流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ベルーナ/埼玉の物流施設に搬送ロボ導入、作業効率化で人手不足対策

2023年08月24日 11:18 / 経営

ベルーナは8月23日、増築し最新システムを完備した物流センター「吉見ロジスティクスセンター」(埼玉県比企郡)を報道陣に公開した。

<吉見ロジスティクスセンター外観>
吉見ロジスティクスセンター外観

<増築した新棟>
増築した新棟

2021年11月に着工、2023年8月から本格稼働した「増築棟」(約9万83504m2)は、既存センターの隣に建設。2階フロアには、これまで人が行っていた搬送作業を代替するロボットAGVを利用した自動倉庫システム「G2Pワークステーション」を導入した。

AGVはマテハンメーカーと共同で開発したオリジナル、133台を導入。「G2Pワークステーション」の採用により、スタッフの負荷を削減し、出荷能力が+43%となる見込み。

<増築棟の自動倉庫エリア「G2Pワークステーション」>
増築棟の自動倉庫エリア「G2Pワークステーション」

<搬送作業を代替するロボット>
搬送作業を代替するロボット

同センターのメイン商材は160cm以内のアパレル、雑貨。ベルーナでは、商品の入荷から出荷まで、バーコードとオリコンでを管理を行っており、「G2Pワークステーション」は、全体の25%にあたる高ランク商品を中心に取り扱う。保管在庫点数(最大)は、既存棟の700万点から1100万点に拡大した。

同社は自社物流倉庫を3カ所保有しているが、一部を外部倉庫に委託するなど手狭になっていた。今回の増築により外部倉庫在庫の集約による倉庫費用削減や、ベンダー物流の引込みによる商品横持ち費用の削減、さらには空きスペースを活用し、物流受託事業を拡大したいとの思いもある。

安野清社長は「本当にいいものができた。AGVの導入とCO2削減により効率的な物流の構築を図っていきたい。この施設がフルキャパシティとなるよう、今後も営業力の増強に努めたい」と意気込みを語った。

<安野清社長>
安野清社長

吉見ロジスティクスセンターには、CO2を発生させないクリーンな発電設備である太陽光発電システムを導入しており、経済産業省より「エネルギー利用環境負荷低減事業適応計画」の認定を取得している。増築により年間でCO2削減1789トンを見込んでいる。

■吉見ロジスティクスセンター増築棟概要
所在地 :埼玉県比企郡吉見町西吉見南部地区
敷地面積 :2万3051m2(6973坪)
計画延床面積 :9万8350m2(2万9751坪)
稼動予定時期 :2023年 8月
投資予定額 :約 130億円
ロボット:133台

■ベルーナの関連記事
ベルーナ/4~6月、アパレル・雑貨通販・化粧品通販苦戦で減収減益

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧