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セブン&アイ/9月1日そごう・西武を売却へ

2023年08月31日 15:08 / 経営

セブン&アイホールディングスは8月31日、Fortress Investment Group LLC(以下:フォートレス)の関連事業体たる特別目的会社である杉合同会社(以下:譲受会社)との間で、セブン&アイHDが保有するそごう・西武の発行済株式の全部を譲受会社へ譲渡する契約に係る覚書を締結、譲渡の実施時期を2023年9月1日とすると発表した。

セブン&アイ

また、8月31日開催の取締役会にて、連結子会社であるセブン&アイ・フィナンシャルセンター(以下:7FC)が有するそごう・西武に対する貸付金約1659億円(2023年7月31日現在)のうち、その一部となる約916億円を放棄することも決定した。

昨年11月の株式譲渡契約以降、雇用の維持などに関し、組合員などから不安視されていた。株式譲渡とそごう・西武の異動交渉について、当初2023年2月1日を予定していたが3月に延期。さらに、実行が難しくなったため、再延期していた。

さらに、8月31日、そごう・西武労働組合により、西武池袋本店においてストライキが実施され、同店は臨時閉館している。

今回、そごう・西武の「事業の継続」「雇用の継続」に最大限配慮したリニューアルプランについてフォートレスに要請した結果、そごう・西武の企業価値について300億円の減額を行い、フォートレスとの間で合意していた譲渡の実施の前提条件の一部を変更。譲渡契約の規定の一部を変更する覚書の締結を行い、9月1日に譲渡の実施を遂行することを決定したという。

グループの成長ドライバーであるコンビニエンスストア事業への経営資源の集中的な配分、株主還元の充実化を図る。さらに、「食」の強みを軸とし国内外コンビニエンスストア事業の成長戦略にフォーカスすることにより、「食」を中心とした世界トップクラスのリテールグループへの成長戦略を一層推進するとしている。

■そごう・西武
所在地:東京都豊島区南池袋一丁目18番地21号
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 田口 広人
事業内容:百貨店業およびショッピングセンター、大規模商業施設の経営など
資本金:205億円
設立年月日:1969年5月21日
純資産:267億円
総資産:4028億円
有利子負債:2938億円
大株主及び持ち株比率:セブン&アイ・ホールディングス100%

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