ドン・キホーテ／アプリにマジボイス導入、会員限定で値下げも

2023年11月01日 17:50 ／経営

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（PPIH）は11月1日、オリジナル電子マネー「majica（マジカ）」の公式アプリに、新機能「マジボイス」を月末に導入することを発表した。

＜コーポレートメッセージ＞

同社は2021年2月、自社PB「情熱価格」をリニューアルして、顧客と一緒に商品を作る「ピープルブランド」に変革することを発表。これまで商品の改善を続けてきたが、それだけでは顧客ニーズを満たすには足りないと判断し、新サービスの立ち上げに至ったという。

会員数1300万人の「majica」アプリ内に追加される新機能「マジボイス」では、ドン・キホーテ、アピタ、ピアゴなどPPIH店舗で買い物をしたユーザーによって、購入した商品を「いいよ！」／「ビミョー」の2択で評価できるほか、投稿によって商品・店舗の情報を共有できる。

消費者からの「マジな意見・要望」＝「マジボイス」をもとに、商品の良し悪しから店舗設備・サービス、価格設定まで、買い物に関する全てを進化させていく。今後、「majica」を主軸とした販促を推進していく構えだ。

＜吉田社長＞

新サービス立ち上げに際し、吉田直樹社長は「消費をめぐるこれからの環境を考えると、PPIHは商品だけでなく価格、店舗体系にいたるまで顧客の声を真摯に受け止め、変えていく必要があると考えた。私たちの業態そのものを『ピープルストア』とし、顧客にとって最も都合のいい店を作るためのサービスとなる」と述べた。

＜森谷上席執行役員＞

「マジボイス」について森谷健史上席執行役員は「当社にとって都合の良い情報だけを集める企業PRの場ではない。リアルな反応を包み隠さずお見せする、いわば顧客主導のドキュメンタリーの場だ。極めて客観的な評価によって、より納得感のある買い物体験を提供する」と説明する。

■「マジボイス」の仕組み・機能
＜マジボイス画面（正直レビュー）＞

「majica」アプリ内の下部にあるバーから「マジボイス」画面に移行できる。主な機能は「正直レビュー」と「おしえて掲示板」の2つ。「マジボイス」内限定のマイページも用意した。

メインコンテンツである「正直レビュー」では、購入した商品を「いいよ！」／「ビミョー」の2択で評価可能。商品評価の推移をグラフ化し、時系列で可視化する。顧客からの評価をもとに、人気商品／イマイチ商品を毎月ランキングで表示していく。

そして、今後「マジボイス」上で好評を得た人気商品については、会員限定で安く販売する「マジ価格」で提供する。詳細は後日発表する。

信用性を担保するため、商品の2択評価は実際に購入した顧客のみ参加できる仕様にした。アプリ内の購買記録と紐づけされており、商品購入時に「majica」を利用していないアイテムの評価ボタンは押せない。商品ページの閲覧やコメント投稿自体は可能だ。

また、今後広がりを目指す中でSNSからも「majica」会員を増やしていきたいため、SNSとの連携も検討しているという。

＜おしえて掲示板＞

「おしえて掲示板」は、顧客同士の何気ない情報交換の場として利用できる機能。各店舗のタイムセール情報や店舗の商品ラインアップ、商品の使い方に関するアイデアからPPIHに対する要望まで、何でも自由に投稿可能だ。気になる話題はハッシュタグで検索できる。

＜全体の仕組み＞

商品レビューや掲示板に掲載された内容は、商品・店舗に対する要望を実現するために設立したチーム「マジボイス実現委員会」が即座に確認する。顧客の要望をピックアップして、これを実現するための方針を検討後、対応状況・結果を専用サイトで別途公開する予定だ。

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