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サツドラ/北後志5町村で広域防災「ランニングストック方式」実証実験

2024年03月13日 11:00 / 経営

サッポロドラッグストアーは3月13日、北海道の北後志広域5町村(余市町・積丹町・古平町・仁木町・赤井川村)と連携し、持続可能な広域防災(備蓄品)モデルの構築に向け、「ランニングストック方式」の実証実験を開始すると発表した。

ランニングストック方式の実証実験は、2022年3月に北後志広域5町村とサツドラホールディングス株式会社ほかによる「北後志広域防災連携に係る協定」に基づくもの。ランニングストック方式による防災備蓄とは、購入した備蓄品を自治体自ら備蓄倉庫に保管することなく、事業者の物流拠点に寄託し、事業者はそれを販売用在庫としながら、流通し管理・保管するもので、災害時等については自治体の返還要求により払い出すもの。

<ランニングストック方式 イメージ図>

地方自治体の防災備蓄品に関する大きな課題として、財源・保管場所の不足や備蓄基準が整備されていないこと等に起因する「備蓄品の不足」と有事の際の備えという備蓄品の特性上、流通過程における選択肢の少なさやその閉鎖性による「(消費期限による)廃棄など無駄の発生」が挙げられる。

実証実験でおこなう「ランニングストック方式」は、備蓄品を当社店舗での販売用在庫として活用していくことで、備蓄品の廃棄ロス削減、低価での備蓄品購入、保管場所の確保等、さまざまな課題解決につなげることを目的としたもの。

なお、実証実験は道内において初の試みとなり、地方自治体と民間企業が従来の物資提供に関する連携の枠を超え、新たに構築する広域防災モデルであると考えている。実証実験を通して関係各所と各種オペレーションやビジネスモデルの検証・精査・ブラッシュアップをおこない、地方自治体と民間企業の双方にとって持続可能な防災モデルを確立することで、北海道内においてこれまで以上に地域のインフラとしての役割を果たせるよう取り組む。

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