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物語コーポレーション/ソフトバンクロボティクスと包括的業務提携

2024年03月27日 12:10 / 経営

物語コーポレーションとソフトバンクロボティクスは3月18日、飲食店のロボット・トランスフォーメーション(以下RX)をさらに進めることを目的に包括的業務提携契約を締結したと発表した。

飲食店における「RX」とは、従業員の接客・調理業務などをロボットに代替することで、お客・従業員の双方にとって、快適な 店舗運営への変革を意味する。両社はこの提携に基づき、飲食店の運営効率化と顧客体験価値の向上を目指し、新たなソリューションの開発を共同で行う。

<包括的業務提携>

物語コーポレーションとソフトバンクロボティクスは、店舗の運営効率化と顧客体験価値の向上により、飲食業界全体の発展に寄与することを目指している。これまで、2021年1月から全国の「焼肉きんぐ」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」などで計410台の配膳・運搬ロボット「Servi」の導入実績がある物語コーポレーションと、RXソリューションを提供するソフトバンクロボティクスが協業することで、店舗運営に必要なソリューションの開発にスピード感を持って取り組むことが可能となる。

また、店舗における業務の分析やオペレーションの可視化を通じて、店舗が抱える課題を特定し、その解決に向けた新しいソリューションを開発することで最適な効果を生むことが期待できるという。

<配膳・運搬ロボット>

両社は、物語コーポレーションでの配膳・運搬ロボット「Servi」導入以降、ロボット導入効果の最大化に向けて継続的に機能強化に取り組み、配膳ロボット「Keenbot T8」を活用して、飲食業界向け配膳ロボットソリューション「Delivery train」を確立した。

「Delivery train」では、AIによる配膳完了検知を実施。ロボットに搭載されたAIカメラセンサーが、店舗オペレーションで使用するトレイを認識する「物体認識機能」を拡張した。 また、複数台連携の最適化も行った。1店舗あたりの導入台数に合わせた最適なロボット走行経路の設定、従業員と交差するデシャップ付近におけるロボット配置ならびに配膳物に合わせた最適な運搬速度を確立した。

この新しい運用モデルは、配膳業務の大半を最大7台のロボットが担当し、従業員がより接客に専念できる店舗運営を実現するものとなる。物語コーポレーションは、「Keenbot T8」を新たに計522台導入し、このソリューションを前進させる。

飲食店の運営業務やロボット・AI技術に関する深い知識を互いに共有し、RX店舗の開発を加速させることで、次世代の飲食体験の創出に貢献する。また、両社の専門知識と技術力の融合を図り、さらなるイノベーションを生み出す土壌を育てるという。

■サービスロボットに関する問い合わせ
https://www.softbankrobotics.com/jp/product/contact/

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