イオンモール/24年度、共同配送サービスを全国展開
2024年04月09日 17:43 / 経営
イオンモールは4月9日、テナント向け共同配送サービスを2024年度中に全国展開すると発表した。
同日行われた決算会見で、岩村康次社長が明らかにしたもの。
2023年度から、専門店の物流拠点から店舗への集荷・配送を行い、出店企業の物流コストを削減に貢献することで、同社施設に出店するメリットを付加してきた。
テナントの倉庫から、イオンモールのほか他社商業施設、路面店にも配送。返品物流もカバーしてきた。
2023年2月近畿・東海エリアでスタートし、12月から24都道府県に拡大。2024年度中には配送エリアの全国化を計画している。
岩村社長は、「物流2024年問題の解決策として、テナントを支援するつもりで開始したが、想定外にテナントに納品するサプライヤーから好評を得ている。当初、中小企業の専門店の利用を見込んでいたが、最近では大手企業の調達物流の引き合いも多く、予想の4~5倍の貨物量まで成長した」と説明した。
また、「出店企業のコスト削減へ貢献し、インフラ整備することでさらなるビジネスチャンスにつなげたい。加えて、このサービスでは段ボールを利用せず、共通ボックスを導入する実験も行っている。今後、店舗付き物流センターや遊休地を活用した物流改革など新しい施策を検討したい」と述べた。
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