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ワタミ/24年度はインバウンド・宴会を強化、フランチャイズも推進

2024年05月14日 11:38 / 経営

ワタミは5月13日、2024年度の国内事業について、インバウンド客の獲得をはじめとする経営方針を発表した。

<渡辺会長>

渡辺美樹 会長 兼 社長は「インバウンドの売上はコロナ前と比べ76%増と増えており、まだまだ伸びるため、とにかく注力する。宴会客の獲得にも力を入れ、宴会商品を見直している最中だ。商品力をさらに上げ、フランチャイズでさらに拡販する」と述べた。

国内事業は、インバウンドの獲得・受け入れを強化し、宴会需要の獲得・商品見直しを行う。国内展開する業態のうち、「TGI FRIDAYS」「すしの和」「bb.q オリーブチキンカフェ」では、社内に「フランチャイズ開発本部」を立ち上げた。

フランチャイズを始める3業態について、渡辺会長は「状況によっては焼肉もフランチャイズ化する。今後は、フランチャイジーとの提携の中で出店を進めていく」と話す。

宅食事業では、湯せん調理できる「かんたん厨房」の高齢者施設向け展開を本格化させていく。ターゲットをさらに絞り込み、高齢者のみならず、糖尿病・高血圧生活習慣病の患者向けの製品を今秋発表する予定だ。

冷凍総菜事業にもより注力する。23年度の売上高15億3000万、営業損益9000万円に対し、24年度は売上高23億1000万円、営業利益2億円を目指す。2023年9月に稼働した兵庫県尼崎市の「ワタミ手づくり厨房尼崎センター」に引き続き、2024年内に第二工場を新設する。「ワタミファーム」との連携も強化する。

農業事業は、これまで外食で提供していた「グラスフェッドアイス」を拡販。山田農法所と提携して、山田農法所のハチミツとワタミのミルクで作ったアイスを高級デパート・スーパーで販売する。これまでの年間販売数は4万9000個だったが、小売店での展開によって51万個に増やす。

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