セブンイレブン/宮城・山形で積雪に強いソーラー発電システムを実験導入
2024年08月30日 11:05 / 経営
セブン‐イレブン・ジャパンは8月下旬、エア・ウォーターが開発した垂直ソーラー発電システム「VERPA(ヴァルパ)」による、積雪地店舗での太陽光発電の有効性に関する実証実験を開始する。
同社は、これまで、店舗運営に伴うCO2排出量削減の取り組みとして、店舗屋根上への太陽光発電パネルの設置を進めており、全店舗のおよそ4割に当たる約9000店舗へ設置している(2024年2月末時点)。
しかし、積雪などによる影響で十分な発電効果が得られないエリアでの導入は難しく、解決策を検討していた。
今回、課題解決の新たな手段として、積雪の影響を受けづらい垂直設置が可能なソーラー発電システム「VERPA」を導入し、実証実験を行う。
「VERPA」は、駐車場の収容能力を減らすことなく利用者の安全にも配慮、市街化調整区域にも設置可能。雪に強く、豪雪地帯でも導入が可能、落下物による破損リスクがない。平置き型・傾斜型と比べて年間発電量に大差なく、出力ピークの調整ができ、反射光も利用できるメリットがある。
今後有効性が認められた場合、エリア拡大および追加設置によるCO2排出量の削減を推し進めたい考え。なお、今回の導入に伴うCO2排出量の削減効果は、1店舗あたり約15%減を見込んでいる。
実験は2027年3月まで実施予定だ。
■導入予定店舗
セブン‐イレブン迫佐沼北方店(宮城県登米市迫町佐沼字新大瀬144)
セブン‐イレブン蔵王みはらしの丘店 (山形県山形市みはらしの丘1-4-2)
■セブンイレブンの関連記事
セブンイレブン/「福岡ももち店」オープン、CO2・電気使用量50%削減
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。