セブンイレブン/店舗設備向けガラスのリサイクルに成功
2024年09月05日 13:28 / 経営
セブン‐イレブン・ジャパンとAGCは9月5日、セブン‐イレブン店舗の設備老朽化に伴い発生した廃棄棚板ガラス約4トン(約30店舗相当)を回収、これを原料として生産した板ガラスを、再び新規店舗の部材に使用することで、店舗設備のガラス資源循環に成功したと発表した。
今回の協業では、廃棄棚板ガラスを一部原料とした板ガラスを、店舗の冷蔵販売設備のガラス部材として使用した。また、板ガラスの生産は2024年5月にAGC鹿島工場にて行った。
リサイクルのため、セブンイレブンは、店舗の廃棄棚板ガラス回収を目的とした物流スキームを構築した。また、両社で、廃棄棚板ガラスのデータを収集・分析し、板ガラスへリサイクルが可能な組成であることを確認。AGCが、原料カレットの選別工程および品質評価を実施した。
店舗に限らず、建物由来の廃棄ガラスをリサイクルすることは、年間数十万トンにのぼる産業廃棄物の削減、珪砂やソーダ灰などバージン原料の節減につながり、サーキュラーエコノミーの促進のほか、ガラス製造における原料の輸入率低減に寄与する。原料カレットは、バージン原料に比べ少ない燃料で溶解でき、製造工程におけるGHGの排出削減にもつながる。
今回の取り組みによって、約4.8トンのバージン原料の節減、約2.4トンのGHG排出削減に成功したという。
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