OICグループ/パティシエ・鎧塚俊彦の「トシ・ヨロイヅカ」がグループ入り
2024年10月23日 17:34 / 経営
OICグループは10月15日、シェフパティシエ・鎧塚俊彦氏が代表をつとめるサンセリーテ(トシ・ヨロイヅカ)と株式譲渡契約し、OICグループ入りした。
グループ参画後も、鎧塚氏の代表取締役シェフの存在は従来と変わりなく「お客さまに喜んでいただける菓子作りと店作り」「職人気質を残しながらの時代に合った経営と働き方改革」「第一次産業と地域の活性化」「料理人(菓子職人、サービス含む)としての人材と文化の継承」などのライフワークは変わりなく継続する。
鎧塚氏は、「作るから売るまでを一貫して手がけることでお客さまに満足いただける品質の商品・サービスを提供するをモットーとしている。そして、OICグループとは、第一次産業への造詣が深く、アジアへの展開など、サンセリーテとの目標が共通している。そのなかで10年後20年後、そしてその先も、お互いのより一層の繁栄のためにOICグループへ参画することを決断した」とグループ参加の理由を説明する。
また、「以前から取り組みたかったワインバーの開設などサンセリーテだけでは難しい、もしくは実現に時間がかかる事業展開の道も開ける。さらに、次世代の職人の生き方の選択肢を広げることにもつながる。現在私の弟子は、卒業生を含めて数百人いる。私流の職人としてのこだわりを伝えてきたが、『おいしいものを作ってお客さまに喜んでいただく』という本質からそれなければ、時代に合わせていろいろな選択肢があって良い。例えば、OICグループが生み出す新しい業態のスイーツ店で働くという選択肢があっても良い。参画することでスイーツ職人の選択肢を増やし、次世代につなげることができる。これが『職人』という存在と技術を、守り続けることにもつながる」と述べている。
スイーツ界で挑戦を続けてきた鎧塚氏の経験・技術・アイデアと、OICグループの第一次産業から小売・外食まで一貫した食に関する事業を組み合わせることで、今までになかったパンやスイーツの商品・サービス・事業を生み出すことが期待されるという。
OICグループは「食品総合流通業」として、食品専門スーパーマーケット「ロピア」をはじめ、生産・製造、貿易・卸、小売、外食まで幅広い事業を展開している。多様な事業を組み合わせることでシナジーを生み出し、人々が食を通じて楽しい体験をする「食のテーマパーク」の実現を目指している。
既に29社(サンセリーテ含む)がグループ会社になっており、2031年度にはグループ会社100社、国内外合わせて売上高2兆円を目標としている。
■サンセリーテ(トシ・ヨロイヅカ)
本社:東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン1階
設立:2006年9月26日
代表取締役:鎧塚俊彦
事業内容:洋菓子の製造・販売、パティスリー、農園運営
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