そごう・西武は9月27日、外部サイトを活用し、まだマーケットにない商品を事前受注する「西武・そごうクラウドファンディング」をスタートした。
売上目標は2017年2月までに、20件の案件で1億円。
先行して5月から、通常取引のない企業・生産者からの商品募集をスタートし、募集サイトには1日約2000件のアクセスがあり、これまでに計約350件の応募があったが、今回はさらに一歩踏み込んだビジネスモデルに着手する。
モノが溢れる時代でも、需要予測が難しい商品は生産されない場合もあるが、ネットで商品を告知することで一定の需要を獲得することが可能と考えた。
自社マーチャンダイザーが、担当領域を飛び越えて、マーケットに潜むニッチな需要から新しい商品アイデアを発想し、取引先と連携して商品化に必要な生産数量を決定する。
それら商品情報をクラウドファンディングで定評のある外部サイト「GREEN FUNDING by T-SITE」に掲載し、事前募集を受け付ける。
生産数量を事前に獲得することで、マーケットにない新しい商品を受注生産する。応募期間は1か月~3か月を基本とする。
目標応募数に達すれば製品化、未達成の場合は製品化しない。
応募者は募集目標達成時点で代金を支払うが、未達成の場合は支払いは発生しない。
これにより応募者は、まだ製品化されていない珍しい商品を確実に入手でき、金銭的なリスクもなくなる。
メーカーは余剰在庫のリスクなく、小ロットながら消費者のニーズに応えることができるという。
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