東京地区百貨店/11月の売上2か月ぶりのプラス、高額商材が活況
2017年12月21日 10:20 / 月次
日本百貨店協会が発表した11月の東京地区百貨店(13社25店)の売上高概況によると、売上高は約1495億円(前年同期比3.8%増)で、2か月ぶりのプラスとなった。
売上高構成比の90.6%を占める店頭売上高は4.4%増、同9.4%の非店頭は1.7%減。
東京地区の入店客数は、都内ほぼ全店で前年をクリアし3.9%のプラス。比較的好天に恵まれたことに加え、各社が積極展開した集客・販促策が奏功した。
また、売上高も全国水準を1.6ポイント上回る3.8%増とプラスに転じた。
富裕層・インバウンドによる高額商材の活況に併せて、特に衣料品では、コートやジャケット、セーターといった防寒着を中心にボリュームゾーンも順調に推移。2か月ぶりに1.2%増とプラス転換した。
婦人服・洋品が、ストールやファー付きの防寒アイテムの需要が高まり0.3%増と3か月ぶりにプラス。
紳士服・洋品は、アウターが好調で4か月連続プラスの4.6%増。
冬のコレクションなどプロモーションや催事への関心が集まり高単価商品も動いた。
雑貨は引き続き株高とインバウンドの影響から、12か月連続プラスの14.5%増。
化粧品(25.3%増)がクリスマスコフレなど季節限定セット商品の人気もあって、国内外ともに好調推移し32か月連続プラス。
高額商材(美術・宝飾・貴金属:10.8%増)も高級腕時計、美術・工芸品が動き7か月連続増となった。
食料品は0.1%減とほぼ前年並みとなった。おせちやクリスマスケーキの予約が好調で、惣菜(1.0%増)は3か月ぶり、菓子(3.5%増)は5か月ぶりと共にプラス転換した。特にネット受注が高い伸びを示している。
生鮮食品はいまだ不漁不作による価格高騰の影響を受けるも1.9%減まで回復している。
12月中間段階の商況は、1.4%増(12月18日)で推移している。
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