酒類販売業者の倒産/2017年度は4年ぶりに増加、居酒屋の倒産大幅増
2018年06月08日 16:30 / トピックス
帝国データバンクは6月8日、「酒類販売業者の倒産動向調査」を発表した。
<酒類販売業者の倒産件数推移>
出典:帝国データバンク(以下、同)
2017年度の酒類販売業者の倒産件数は、前年度比23.1%増の176件と、4年ぶりに増加。
2017年6月に改正酒税法が施行されて以降の1年間の倒産は、前年同期比16.7%増だった。
業種別にみると、「酒類卸」(12件、前年度比50.0%増)、「酒類小売」(32件、33.3%増)、「居酒屋」(132件、18.9%増)と、いずれも前年度に比べて大幅に増加。
特に「居酒屋」は、東日本大震災発生直後でピークとなった2011年度以来の水準だった。
負債総額は、前年度比66.9%増の131億3000万円となり、3年ぶりに増加した。
業種別にみると、「酒類卸」が221.2%増の53億5800万円と3倍以上に増えた。
「酒類小売」が61.2%増の21億7200万円、「居酒屋」が15.4%増の56億円と、いずれも大幅に増加した。
負債規模別にみると、「1000万~5000万円未満」の構成比が75.0%となり、小規模の倒産が多くなり、過去10年で最高になった。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。