セブンイレブン/台湾の2店舗に画像認証活用の無人レジ導入
2018年07月23日 17:40 / IT・システム
台湾セブン-イレブンは7月18日、台北市の信義区の「必成店」に、顔認証システムと画像認識を活用したPOSシステムを導入した。
<画像認識を活用したPOS(必成店)>
出典:NECプレスリリース(以下同じ)
今回、NECが開発した最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つであり、世界No.1の認証精度を有する顔認証AIエンジン「NeoFace」を活用した顔認証システムと画像認識を活用したPOSシステムを導入したもの。
NECは、台湾セブン-イレブンが1月に開設した台湾初の未来コンビニ「X-STORE」にもシステムを提供している。今回の導入は2店目。
「X-STORE」は、2018年1月から、台湾セブン-イレブンの本社ビル内に社員限定利用として開設され、6月25日から一般消費者向けの利用が開始された。
3週間で利用者は3000人を超え、7月18日に台北市の信義区に2号店(必成店)を開設したもの。
台湾セブン-イレブンは、「X-STORE」で最新のAI・IoT技術や運営モデルの実証実験を行うとともに、店舗内のデータをマーケティングに活用することで台湾リテール業のイノベーションを加速することを狙っている。
NECの顔認証システムは、利用者の入退店と決済(現在本社社員限定)に採用され、無人店舗におけるセキュリティの向上とFacein、Facepay、Facegoという利用者の新しい購買フローを実現する。
店舗入口の横に設置した端末で事前に登録した顔画像と、入退店時に通るゲートのカメラで撮影した顔画像を照合して本人確認を行うとともに、入店する際には、利用者毎に合わせたメッセージをゲートのモニターへ表示する。
店舗の決済には統一企業グループ発行の電子マネー「icash2.0」が使われ、本社社員限定で顔認証による決済もできる。購買情報は給与システムに連携し、給与天引きで清算されるという。
画像認識を活用したPOSシステムは、決済時に行う購入商品の読み取りに採用した。利用者がレジ台に購入商品を置くと、カメラが複数商品を一括で自動認識する。
これにより、バーコードを一つ一つ読み込ませる必要がないため、決済における商品の読み取りを大幅に効率化するという。
NECは、最先端のAI、IoT技術を活用した次世代店舗の事業化を進めており、今回の提供もその一環となる。
なお、日本国内のセブン-イレブンでは現在、無人レジを導入している店舗はない。
■問い合わせ先
NEC第一リテールソリューション事業部
TEL:03-3798-6276
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。