大塚家具/中国家具販売大手「居然之家(Easyhome)」と業務提携
2018年12月21日 15:00 / 経営
大塚家具は12月21日、中国の家具販売大手企業「北京居然(Easyhome)」と業務提携し、資本提携についても業務提携を進めながら、今後、検討すると発表した。
Easyhomeは、中国の家具販売大手企業であり、2017年末時点で中国本土に223の実店舗を運営しており、売上高は600億元(約9780億円)を超える企業。
阿里巴巴集団(アリババグループ)と戦略パートナーとして業務提携を行っており、2018年2月に阿里巴巴集団はEasyhomeに54.53億元(約889億円)を投資し、同社の発行済株式総数の10%の株式を保有している(2018年12月21日現在)。
大塚家具は、Easyhomeとの協議を重ねた結果、提携により、Easyhomeの持つECビジネスのノウハウを通じた中国本土への商品の販売や、将来的な中国本土における実店舗への大塚家具ブランドとしての出店も想定している。
また、Easyhomeの知名度を生かした同社の各種ハウジング関連企業や取引先ホテルチェーン等を通じた訪日中国人客招致による日本における家具販売の増加に大きな事業機会が期待できると判断した。
Easyhomeは、大塚家具との提携により、大塚家具の接客ノウハウ・仕入業務を中国本土で展開することに大きな可能性があると判断し、業務提携を決定した。
業務提携に関連し、Easyhomeと大塚家具は、Easyhomeによる大塚家具への出資を通じた資本提携を視野に入れており、両社の強固なパートナーシップを確立し、さらなるシナジー効果を高めるよう協議する。
大塚久美子社長は、「大塚家具も時代に合わせたビジネスモデルの転換を目指しています。Easyhome社との業務提携は2017年に発表した経営ビジョンの施策の柱の一つであるネットとリアルの融合を目指すEC強化の一環であるとともに、これまでの国内販売を中心とした事業から海外への販路拡大をしていくための大きな第一歩となります」。
「当社の収益に大きく貢献するだけでなく、日本の家具・インテリア商材を海外に広めていくための好機ともなります。この機会を最大限生かして両者の事業を拡大できるよう、Easyhome社と連携強化を進めてまいります」とコメントしている。
なお、同日、第2四半期と期末の配当を無配とすると発表している。
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