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マックスバリュ北海道/3~8月、活性化投資順調で営業利益2.7倍

2019年10月10日 11:50 / 決算

マックスバリュ北海道が10月9日に発表した2020年2月期第2四半期決算によると、営業収益661億5900万円(前年同期比2.2%増)、営業利益5億5900万円(171.5%増)、経常利益5億7400万円(185.5%増)、四半期純利益1億1100万円(前期は1億8700万円の損失)となった。

<マックスバリュ北海道>
マックスバリュ北海道

売上高は、652億8900万円(2.3%増)、客数は0.4%増、客単価は1.9%増となった。新規出店と改装店舖の売上が寄与した。既存店売上高は1.4%増、客数は0.2%減、客単価は1.6%増となった。売上総利益は、141億200万円(3.4%増)、売上総利益率は、値入率等の改善により前年同四半期から0.2ポイント改善し21.6%となった。

販売費・一般管理費は、144億1200万円(0.5%増)となった。新店や活性化投資などの経費予算を管理できた。販管費率は前年同四半期から0.4ポイント改善し22.1%となった。

1店の新規出店、4店の大型改装と5店の小規模改装を実施した。新規出店は、2015年9月にダイエーから承継した店舗のスクラップ&ビルドとして7月にマックスバリュ深堀店(函館市)を開店した。

商圏特性やニーズに対応して、地元の特産品や簡単・簡便、健康志向商品の品ぞろえを拡充し、小商圏対応の店舗とした。

大型改装は、第1四半期に実施した2店に加え6月にマックスバリュ静内店(新ひだか町)、ザ・ビッグエクスプレスモエレ店(札幌市東区)を実施し、買い回りし易い売場の配置に変更し、要望の多い手早く調理ができる商品の品ぞろえの拡大を図り、老朽化した設備の入れ替えなどをした。

ザ・ビッグエクスプレスモエレ店では、入店からレジ清算までワンウェイでお買い物ができる売場配置にした小型ディスカウント店舖のモデル作りとして取り組んだ。

今期から始めた小規模改装は、5店を実施し、ニーズに対応する品ぞろえの変更などした。今後も大型改装、小規模改装は計画的に実施する。

商品・営業面の取り組みでは、節約・低価格志向に対応すべく購買頻度の高い商品の価格訴求をした。特に低価格で提供する販売企画「安い値!」では、野菜の販売を重点的に行った。

鮮度向上の取り組みとして、前事業年度から始めた生産者から直接自社センターに入れ、店舗までの納品日数短縮については、引き続き北海道産のキャベツ、ブロッコリー、ダイコンなどを取り扱うとともに、第2四半期では、鮮度の違いでおいしさの分かる「とうもろこし」を茨城県や北海道長沼町から仕入を行い、多くのお客から支持を得た。今後さらに対象品目を増やす。

お客から好評の均一価格の焼きたてパンを製造設備のない店舗へ配送し品ぞろえする取り組みは、札幌市内の3店で実施した。導入した店舗では好調に推移した。

客数増の取り組みとして、マックスバリュ店舗で実施しているデジタル販促企画の割引クーポン配布は、今年度から全店舖に拡大し、チラシに代わる販促企画として取り組んだ。毎週実施のザ・ビッグ店舗の曜日市では、提供商品の見直しをするとともに、テレビCMを導入し、新たなお客の集客につなげた。

通期は、営業収益1342億円(3.8%増)、営業利益16億5000万円(23.5%増)、経常利益16億5000万円(22.0%増)、四半期純利益7億5000万円(65.5%増)を見込んでいる。

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