婦人フォーマルのサンクローバー/コロナ禍の販売不振で民事再生、負債15億円
2021年02月26日 10:00 / 経営
東京商工リサーチによると、サンクローバー(岐阜県岐阜市)は2月25日、岐阜地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。
負債総額は15億9533万円(2020年5月期決算時点)。
同社は、設立1968年11月設立、資本金4800万円。設立当初は婦人用コート、スカート、ワンピースなどを扱っていたが、その後レディースフォーマルウェアの企画販売、アクセサリー販売に業態を変更した。
百貨店、量販店に取引基盤を築き、近年は専門店への販売にも注力し、ピーク時には売上高約34億4400万円を計上した。しかし、不採算店舗の閉鎖もあり業績は低迷し、2018年5月期には売上高が20億円を割り込んだという。
「新型コロナウイルス」感染拡大に伴う百貨店や大型複合商業施設の相次ぐ休業で、2020年5月期は売上高が12億7019万円にとどまったうえ、1億7645万円の赤字を計上し、債務超過に陥った。
2021年5月期に入ってからも外出自粛等で販売不振が続いたことから、自力での再建を断念し、民事再生法による再建を図ることとなった。
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