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日本百貨店協会/1月売上高は4カ月連続プラスで15.6%増

2022年02月25日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が2月24日に発表した2022年1月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象73社・189店)の売上総額は約3751億円(前年同月比15.6%増)だった。

1月の売上高は15.6%増(4カ月連続)、入店客数は14.7%増(3カ月連続)と、共に2桁の伸びとなった。

年始から月の前半までは、前年の緊急事態宣言による時短営業等の反動に加え、増勢が続く高額品や気温低下による冬物衣料等の伸びがけん引した。各社が企画した販売促進施策や各種催事も奏功した。

反面、月の後半からは、新変異株の感染急拡大によって、まん延防止等重点措置が34都道府県に適用され、全国的に外出自粛の機運が高まったことで、入店客数は急速に減少傾向へ転じた。なお、前々年比では売上高18.8%減、入店客数30.7%減と、依然としてコロナ前の水準には達していないという。

顧客別では、国内市場(4カ月連続/シェア98.8%/前々年比13.9%減)は15.6%増と前月よりも6.8ポイント上昇した。インバウンドは12.5%増(5カ月連続/シェア1.2%)だが、前々年比85.9%減と、厳しい状況に変化はない。

地区別では、大都市(10都市/4カ月連続/前々年比19.0%減)が全地区で前年を超え、19.4%増と、3カ月連続の2桁増となった。地方(10都市以外の地区/3カ月連続/前々年比18.4%減)は6.6%増だが、大都市との差は12.8ポイントと、前月よりさらに2.9ポイント広がった。

商品別では、主要5品目全て前年実績を上回った。中でもラグジュアリーブランド、時計、宝飾品など高額商材の高伸は続いており、伸長率の前月比では、身のまわり品(29.2%増)が13.5ポイント、美術・宝飾・貴金属(33.4%増)が15.3ポイント上昇した。

主力の衣料品(18.4%増)はコート・ジャケットなど重衣料を中心に動き、食料品(8.5%増)は、手土産需要の和洋菓子や、物産展など食品催事が好調となっている。

バレンタイン商戦は、WEBによる先行予約の他、限定品や関連スイーツの人気も高く好調な滑り出しを見せた。各店では、新変異株の特性を踏まえ、改めて感染防止対策を徹底しつつ、デジタル活用の強化など、感染拡大期における新規営業の取り組みを進めている。

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