アットコスメ/原宿の旗艦店リニューアルオープン、数年以内に売上100億円目指す

2025年03月04日 17:10 / 店舗レポート

アイスタイルの連結子会社アイスタイルリテールは3月5日、旗艦店「@cosme TOKYO(アットコスメトーキョー)」(東京都渋谷区)をリニューアルオープンする。4日、メディア向けの内覧会を開催した。

<店舗外観>
アットコスメ

国内最大級のブランド取扱数をさらに拡大し、約750ブランド(50増)、2万7000アイテム(2000増)をラインアップ。3階に約80m2の売場を増床したほか、店内の導線を見直して回遊性を高めた。リニューアル直前の売上実績(2024年1~12月)は約80億円。ここから数年以内に売上100億円を目指す。

新たに設けた3階売場には、香水市場の伸長を意識した取り組みとして「フレグランスゾーン」を導入した。2階では壁一面にシートマスクが並ぶコーナーを新たに設けたほか、ポップアップスペースを壁側に移設。1階入口にはプチプラからデパコスまで幅広い商品をお試し価格で購入できる「ミニコスメコーナー」を設置した。

<遠藤社長>
アットコスメ

「@cosme TOKYO」について、アイスタイルの遠藤宗社長は「アットコスメのゲートウェイとして、コスメの本質であるユーザー様の『したくなる』を次々と生み出す場所に改めて進化していきたい。より多くのブランド・新しい商品に出会いたくなる、もっと試したくなる、ずっと居たくなる店舗を目指す。より便利かつ感覚的に面白いと思ってもらえる取り組みを進めていく。

年間売上100億円を目指しているが、売上は結果でしかない。多くのお客様に来ていただいて『したくなる』をどれだけ実現できるかが何よりも大事。お客様に無理に買ってもらうという姿勢はアイスタイルグループには無い。今まで我々が大切にしてきたスタンスを維持しながら、結果的に100億円を達成できれば良いと思う」と語った。

<3階フレグランスコーナー>
アットコスメ

3階のフレグランスコーナーでは、70ブランド400SKUの香水を取り扱う。もともと各階の売場で30~40ブランドほど香水の取り扱いはあったが、需要の高まりに合わせてコーナー化。ラグジュアリーブランドから日本のブランドまで取りそろえ、香水の初心者から上級者まで楽しめる売場を目指した。全アイテムの香りを@cosmeオリジナルのムエット(試香紙)で持ち帰りできる。

<北尾カンパニー長>
アットコスメ

フレグランスコーナーについて、アイスタイルリテールの北尾悠樹 店舗カンパニー長は「フレグランス市場は、日本ではまだまだ小さい。初心者の方が色んなブランドを横断し、楽しく試してもらう目的で導入した。全ブランド分の匂いを24種類のカテゴリに色分けしており、ブランド軸だけではなく香り軸で商品を選べるようにしている」と説明した。

なお、ムエットにはQRコードが付いており、アットコスメの商品ページにアクセス可能。気に入った香りを家に持ち帰り、付けてから時間が経った後の香水の香りを確認した後で、商品をECで購入することもできる。

<2階正面>
アットコスメ

2階の売場は、今まで中央にあったポップアップスペースをフロア左端に移設している。ポップアップスペース自体の広さを確保した上で、店内の回遊性を高め、フロアの奥まで見渡しやすいようにした。

<シートマスクウォール>
アットコスメ

フロア右奥には、人気商品となっているシートマスクを108SKU集めた「シートマスクウォール」を設置。シートマスクは日本市場で成長しているカテゴリで、マスクをきっかけにスキンケアを始める人も増えているという。引き出し形式で収納されている。

<インナービューティーコーナー>
アットコスメ

また、身体の内面から調子を整えるための商品が並ぶ「インナービューティーコーナー」も新設している。手頃なアイテムからサプリメントまで、成分や機能別にラインアップすることで見やすく、選びやすくした。

<1階ミニコスメコーナー>
アットコスメ

ミニコスメコーナーでは、プチプラからデパコス、さらには韓国コスメまで50ブランド100SKUがそろう。今回のコーナー化に先立ち、アットコスメからメーカーに対し、ミニサイズ商品の販売を提案した。約半分の商品が今回のコーナー化によって新たに導入された規格だという。

北尾カンパニー長は「スキンケアで失敗したくないという顧客ニーズがある。だが無料サンプルの提供はメーカー側のコストになり、無料で貰った物を使わない人もいる。1週間は使わないと効果が現れない商品も多い。そこで今回メーカーに対し、我々とメーカー双方が儲かる新しい商品にトライしませんかと提案した。新商品訴求の場として、化粧品業界で新しいカテゴリになれば幸いだ」と話す。

1階ではこのほか、これまで取り扱いの無かったブランドの商品を導入。特に訴求力の高いブランド群を店内奥に集積した。リニューアル前は入口付近に人が多く集まっていたことから、より奥まで人が集まるように売場の構成を変えている。

店内中央のテスターバーの水台の数も増やし、より広々と使えるようにした。

■@cosme TOKYO
所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-27
リニューアルオープン日:2025年3月5日
営業時間:11時~21時
売場面積:約1380m2(リニューアル後)
取り扱いブランド数:750(リニューアル後)
定休日:不定休
店舗概要:https://www.cosme.net/store/flagship/tokyo/renewal/

取材・執筆 古川勝平

アットコスメ/原宿の旗艦店3/5リニューアル「フレグランスゾーン」など新設

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