渋谷スクランブルスクエア/第2期の完成31年度に延期
2025年05月12日 10:40 / 店舗
東急、JR東日本、東京メトロは5月9日、渋谷スクランブルスクエア第2期(中央棟・西棟)の完成を2027年度から2031年度に延期すると発表した。
完成後の商業フロアは、完成済みの第1期(東棟)と併せて1フロアあたりの売り場面積が最大約6000m2となる首都圏最大級の商業施設となる予定。
ハチ公広場などを含めた渋谷駅周辺再開発の完成は、2034年度の見込み。
渋谷駅周辺の再開発は、2010年頃から計画の検討・策定が行われ、激甚豪雨による浸水・冠水対策として貯水量約4000m2の東口雨水貯留施設整備、乗り換え利便性向上のための埼京線や銀座線ホームの移設などを行った。2019年に渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)が開業した。
駅前の回遊性向上のため広場空間と歩行者動線の再編などがあり、開発スケジュールを見直したという。
また、「まちびらき最終章」のはじまりとなる2030年度には、通路改札、階段などがおおむね完成を迎える。
3階のJR線および銀座線コンコースを整備し、銀座線渋谷駅の直上に位置する「4階東口スカイウェイ(仮称)」や、渋谷スクランブルスクエア西棟の西側に整備される「西口3階上空施設(仮称)」の一部が利用できるようになる。
銀座線渋谷駅ホーム直上に、空中回廊として通行可能な「4階東口スカイウェイ(仮称)」が完成し、渋谷スクランブルスクエア中央棟に接続する。
渋谷スクランブルスクエア西棟の前面に、約3000m2の歩行者デッキとなる「西口3階上空施設(仮称)」を整備する。JR渋谷駅、銀座線渋谷駅の3階改札と渋谷中央街方面、桜丘方面をつなぎ、渋谷スクランブルスクエア西棟にも接続する。
さらに、地上レベルでは、JRハチ公改札前に最大幅員22m、JR南改札前に最大幅員23mの東西を結ぶ自由通路が整備されることで、東側の宮益坂方面、西側の道玄坂方面へのアクセスも向上するという。
■渋谷駅街区開発計画 第2期(中央棟・西棟)の計画概要
事業主体:東急、JR東日本、東京メトロ
所在地:東京都渋谷区渋谷2-23 外
用途:店舗、駐車場等
延床面積:約9万5000m2(参考 全体完成時 約27万6000m2)
階数:中央棟:地上10階 地下2階、西棟:地上13階 地下4階 (東棟:地上47階 地下7階)
高さ:中央棟:約61m、西棟:約76m(東棟:約230m)
設計:渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・JR東日本建築設計・メトロ開発)
デザインアーキテクト:日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
施工者:東急建設(駅改良工事関連等は除く)
予定工期:2025年度~2031年度
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。